私の住む町は国鉄の駅がありません。ロンドンへ出るにはミルトンキーンズかブレッチリーまで車で行くか、バスも出ていますが色々周っていくのでずいぶん時間がかかります。不便と言えば不便ですが、慣れてしまえが「こういうもの。」という諦めが先にたってそれ以上考えません。
でも昔は、この小さな町にちゃんと駅がありました。1850年にオープンしたしたウィンズロウ駅ですが、1960年代にイギリス中で行われた収支改善計画の結果、全部で6400キロの路線と3000の駅が閉鎖されてしまい、ウィンズロウの駅もその一つになってしまいました。
ところがウィンズロウの駅が再開されることとなりました。これでオックスフォードまでは30分弱で行けることになります。「便利になるだろうなー」と思っていた矢先、実は以前駅のあった場所ではなく、他に再建されるという話を聞きました。以前の線路は今は草が生えて、散歩コースになっています。路線も大幅に拡大されるということです。
それで、私たちの毎日の散歩コースに大きな影響が出ることになりました。野原には大きな木がいくつもあって野生の動物、鳥が住んでいます。そこが一掃されるという話を聞きました。
木の調査をしているとか。
何の境界になるかはわかりませんが、棒が直線に建てられました。
線路に近い大きな木が切られると思うととても悲しくなります。
今年が最後になるのが解っているのでしょうか?今年は特にたくさんの実をつけてくれた大きなリンゴの木。まだ少し早いのですが、一つだけ食べてみました。その甘さ、香りにびっくり。
いつ閉鎖されるかわからない野原を「今日が最後になるかも?」と思いつつ毎日通っています。