7/23/2016

白い崖と野生の花と。

猛暑も去って、過ごしやすい気温の土曜の朝を迎えています。先日のお客様はスコットランド、湖水地方、ストーンヘンジと周られた後、今度はロンドンから私がセブン.シスターズの白い崖を始めブライトンなどイングランド南部を一日ご案内しました。この日のドライバーは私がロンドン一素晴らしいと思い込んでいるドライバーです。ガイドとドライバーは仕事ははっきり分かれているとはいえ、たまに難しいドライバーと一緒になるとドライバーの機嫌を気にしながら100%ガイドの方に専念できず苦労することもたまにあります。

さてその日の天気は最高で、ドーバー海峡から上がってくる海風に優しい太陽のぬくもり、そして青空とそこにうっすらと浮かぶ雲が散歩のセッティングを完璧にしておいてくれましたので、お客様と1時間強歩きました。写真では曇って見えますが、本当は眩しいくらいに素晴らしい景色でした。




SeafordからEastbournまでの7つの崖が何故Seven Sistersと呼ばれるかはいろいろな説があり、これと言った答えはないのです。 ギリシャ神話の中ではアトラスに7人の娘がいて彼女たちのことをプレアデスと言いますが、7つの星から成る星座にもプレアデス星団とうのがあります(実際には見えるのは6つであとの一つは肉眼では見えませんが)。ちょうどこの崖も7つの丘から成っているのでそう呼ばれているのかもしれません。イギリス人にとっては「プレアデス」と言うより「セヴン,シスターズ」のほうが言いやすいですものね。

でも私独自の説もあるんです。この白い丘を見る度に私には修道女(Sisters)のベールに見えます。もちろん丘ができたのは1億5000万年前ですからキリスト教どころか人間さえ存在していない頃のことです。海の生物(貝とか)の骨がたまってできたものです。でも、はっきりした説が決っていないのなら、自分で勝手に信じる説があってもいいと思います。学者さんには「バッカー!」と言われそうですが。


毎年30~40センチは自然に崖の白亜が海に落ちて行っています。1年に30センチとして10年で3メートル、100年で30メートル、あと1000年したら300メートル....ここからの景色もその頃には随分変わっていることでしょう。






白い崖の前に建つこの家。 どこかで見たことはありませんか?そうです。あの「つぐない」の映画の中で若い恋人が「戦争が終わったらここに住もう。」と別れ別れになってもこれを肌身離さず持っていたあの写真です。この映画は何度見ても感動です。





さてここには過去に何度も行っていますが、今回は野生の花に特に目を惹かれました。私はこの日はつい、崖より花の方に見とれていました。野生の花は本当に可愛らしくて。そして派手ではなく、ひっそり生きているのがなんとも魅力です。

コモンマロー(アオイ科)


 

ヤナギラン

 





グレイト.ビンドウィード(ヒルガオ科)
 
 



セイヨウウツボグサ

 
 



セイヨウキンミズキ
 
 



ヴァイパーズ.バッグロス(シベナガムラサキ)





と、図鑑で一応名前を調べましたが、これだけはどうもわかりません。知っている方はおしえてください。
 



イギリスには野生の花、動物や昆虫を求めて歩くウォーキングルートも沢山あります。自然がお好きな方は是非お試しください。