11/21/2018

ラグビー  日本対イングランド戦

ラグビーの仕事を終えました。今回は新聞、雑誌の記者、カメラマンのプレスツアーで私の仕事は通訳とお世話係といったところ。と言ってもラグビーのことは全然詳しくないので、オーガナイザーに助けられながらやっと無事終了することができました。

さて、今回のプレスツアーのメインはもちろん日本対イングランドのテストマッチです。トウィッケナム駅から世界最大規模のラグビー専用のスタジアムであるトウィッケナム・スタジオ(8万2000席)までの道を歩きます。




この試合のためだけのグッズが、ところどころにある出店で売られています。




15分ほど歩いてやっとスタジアムに到着。




ほぼ満席となった会場で試合開始前の国歌は皆大声で。



前半は素晴らしいプレイを見せてくれました。イングランドを率いるのは2015年の南アフリカ戦で大勝利をおさめたときの日本代表ヘッドコーチであったエディ・ジョーンズです。






これはひょっとしたら2015年の南アフリカ戦のように勝利に向かうかも?体のおっきいイングランド軍に比べて日本軍は素晴らしい技術でぐんぐん迫り、興奮しっぱなし。




でも、後半はイングランド軍が勢いを盛り返し、最終的には15対35でイングランドが勝ちました。終了後の記者会見でのマイケル・リーチの落胆した顔にはこちらもジーンと来てしまいました。



でも、日本軍はよく戦いました。テレビのコメンテイターも日本軍のプレイを絶賛していました。ラグビーはイギリスでは紳士のスポーツと言われています。勝つことももちろん大切ですが、‛良いプレイをする’とこが大事です。そういう意味では、100点満点に近いプレイを見せてくれました。
















フットボールの試合では、敵、味方のファンは最初の入り口から分かれています。もちろん観客席も別々です。そして出口も。ですからスタジアムで肩を合わせることはありません。でもラグビーはそうではありません。日の丸の旗の隣でユニオンジャックを振っているファンもいます。そしてフットボールでは観客席にアルコールを持って行くことは禁止されていますが、ラグビーの方はビールを片手に応援しているひとも見かけます。

ラグビー文化とフットボール文化の違いです。何故違うのか。今回も一般人にインタビューをしましたがそれぞれ意見が違います。今まで「ラグビーはアパー・ミドルクラスのスポーツでフットボールは労働者階級のスポーツ」と聞くことがありましたが、どうもそうではなさそう。炭鉱の国ウェールズでは炭鉱夫がラグビーをしていました。おもしろい意見のひとつとして、観ているほうがイライラ腹立つことがあっても、プレイしている人たちはもっとハードなことをしているから席に座って暴れるのはばかげているという意見です。

たしかにあの巨体が思いっきりぶつかりあって、崩れて下敷きになっているのを見れば見ているほうが暴れるのはナンセンス・・・・・首が「ポキッ!」と折れる音が聞こえそうですもの!

それにしても素晴らしいマッチでした。選手の方々に思いっきり拍手を送ります。観戦後のイギリス人へのインタビューでも、ほぼすべての人たちが日本代表のプレイを絶賛していました。「ブレイヴ・ブロッサム(日本代表の愛称)はすごい! 来年のワールドカップが楽しみだ。」と。ワールドカップでは日本チームは世界中のラグビーファンの注目を浴びることは間違いなさそうです。