11/07/2018

第一次世界大戦終戦100周年の今年

今年は第一次世界大戦が終わって100周年に当たる年です。いつもこの時期になると、多くの人が胸に赤いポピー(ケシ)の花をつけているのをご覧になった方も多いことでしょう。

これは日本でいう赤い羽根募金のようなもので、ポピーを売ったお金は戦争で被害に遭った人やその家族のために使われます。そしてそのポピーを胸につけることによって、第一次世界大戦で亡くなった人々への追悼の気持ちを表します。

今ウィンズロウの町もポピーで飾られています。教会の墓地にはポピーのついた十字架が埋め込まれています。








教会の中にはいたるところにポピーが飾られています。
















第一次世界大戦ではウィンズロウ出身の51名の兵士が戦死したそうです。休戦100周年に当たる今年は、教会で特別展示が催されていて町の人たちが持ってきた品が展示されています。



時々アンティークショップでみかけるカード。出征したひとと家族、恋人などの間で交わされた美しく刺しゅうされたカードです。













テレビでは毎日、戦争関係の番組が放送されています。ポピーを胸につけることは決して戦争を美化するものではありません。あってはならないことです。でも100年経った今でも国のためと信じて命を捧げた人々のことは忘れてはいけないと思います。第一次世界大戦は歴代稀に見る多くの犠牲者を出し、世界中で軍人、庶民を合わせ4000万人の人が亡くなったと言われています。

イギリスは近年でも多くの戦争に関わってきました。平和な時でも、こうして毎年11月にはテレビやイベントなどで戦争を思う時期があります。戦争の悲惨さを思い起こし、無駄な戦争を避けるためにもポピーは大切な役割を果たしているのです。