前日はグラスゴー空港から歩いて5分のホテルに宿泊しました。たった2泊のアイラ島滞在ですから必要ないものはホテルに預けて身軽に出発。お客様はウィスキーを買うのが目的ですから小さめの空のトランクも。
スコットランドのチェックが可愛らしいローガン航空。
早速専用車でウィスキー蒸留所巡りが始まりました。結局一日半の間に8か所の蒸留所を訪れました。専用車の運転手さんはウィスキーの達人です。事前にかなり細かいところまで日程について話合ったおかげで時間を有効に使うことができました。蒸留所を見学し、それぞれで少ーしずつ試飲をしながら丁度良い酔い加減です。
スコットランドではウィスキーはストレートで飲むもの。水割りなどもっての外。と言われてきましたが、ここではスポイトで一滴水を垂らして飲むことを知りました。そうすることで味が変わるのだとか。そのスポイトも売っていました。
そしてその水がどういう水であるかでウィスキーそのものの味が変わるのだそうです。アイラ島の水は特徴があるのでしょうね。島にはこんなに沢山の蒸留所があるのですもの。そしてそれぞれの蒸留所で使う水が違うようです。
アードベグ蒸留所
アードナホー蒸留所は一番新しい蒸留所。まだウィスキーは熟成中で販売はされていませんが、カフェからの眺めは最高です。
今回はボウモアとラフロイグ、ブルイックラディの3件の蒸留所を見学しました。
ボウモア蒸留所。
アイラ島では2泊しましたが、その間日本人3組に会いました。皆さんウィスキー愛好家です。新婚のカップルはエジンバラから9時間かけていらっしゃったそうです。スコットランドは初めて、蒸留所も初めての新妻さんはウィスキーよりスコットランドの景色が気に入ったご様子。ご主人はアイラ島は数回訪れているそうで、「自分の好きなウィスキーの聖地を妻に見せたかった。」と。この方たちには蒸留所、ホテルなどで2,3回お会いして短い会話を楽しみました。ウィスキーから始まるこれからの人生。どうぞお幸せに・・・・
世界地図には自国にピンを指して。やはり日本人はウィスキー好きが多いようです。
ブルイックラディ蒸留所。
ブナハーブン蒸留所。
ひとつの蒸留所から次の蒸留所までのドライブもまた楽しいものです。美しい自然を満喫しました。
カリラ蒸留所。
ラガヴーリン蒸留所。
ラフロイグ蒸留所。
こうして3日目の朝、再びグラスゴーに飛行機で戻りました。私はロンドンを離れて田舎の小さな町に住み、「ここではロンドンの半分のスピードで時間が流れている」と感じていました。でもアイラ島はもっとすごい!最終日に運転手さんが「飛行機の出発一時間前にお迎えに来ますから。」と。えっ?チェックインもしなければいけないし・・・・ラッシュの時間でもあるし・・・・心配している私にケロッとした態度。でもアイラ島の顔とも言えるくらい信頼の厚い運転手さんに、初めて訪れた私が「物申す」ことはできません。
そうしたらなんとその通りに。チェックインを済ませ、それでも15分くらい余裕がありました。車を降りてから飛行機のタラップまでは100メートルもありません。ゆっくり写真などを写しながら座席に着きました。ここでの時間はロンドンより3倍くらいゆっくり流れています。普段の生活があまりに急ぎすぎていることを感じたら、またアイラ島を訪れることにしましょう。この島の人はロンドンの人の3倍長生きしている計算になりますよね。