昨年に引き続き、19世紀後半に金融業で財をなしたロスチャイルド家のひとりであるファーディナンド・ドゥ・ロスチャイルド男爵によって建てられた館ウォズドンマナーのクリスマスディスプレイにお客様をご案内してきました。
ウォズドン?ウォデズドン?ワデスドン?ワズデン?・・・・・・
この館の呼び名は、日本語でも英語でも色々あって、館を訪れるたびにスタッフに訪ねるのですが、その度に違った答えが返ってきます。日本の方とこの館のことを話す時も、私の発音は一定ではなく、お客様に「本当はどういう風に発音するのですか?」と聞かれます。(因みに地名や建物の名前は一般の人が使う発音、地元の人が使う発音、そして館であればその持ち主が使う発音に分かれることがあります。以前、館の主が使う発音が正しいと思ってそれを使っていたら、「その発音は館の主だけが許される特権という場合があるから気を付けて」と言われて驚いたことがありました。)英語をそのまま発音すれば「ウォデズドン」ですが、これを早口で言うと「ウォズドゥン」に聞こえ、地元の人の発音はそう聞こえます。それで私はこれに近く、日本人に言いやすい発音で「ウォズドゥン」と呼ぶことにします。間違っていたらごめんなさい・・・・です。
さて、ファーディナンド男爵に後継ぎがいなかったために館は妹に受け継がれ、次の相続者がナショナルトラストに寄付しました。ただ、その純粋な目的は館とその美術品を将来も維持することにあるために、現在でも運営にはロスチャイルド家が深く関わっています。私たちが訪れたその日の朝も、4代目ロスチャイルド男爵が館を訪れたと館のハウスガイドがおしえてくれました。
ここのクリスマスディスプレイは世界的に有名で、時間指定で予約をしなければならず私が予約した際も(一か月くらい前)、空きが少なく希望した時間の切符は売り切れでした。
さて、昨年も来ましたが、今年のテーマは音楽です。それぞれの部屋のディスプレイはクリスマスの音楽に因んで工夫がしてありました。
ダイニングルームに流れていた曲は 「I Saw Three Ships (Come Sailing In)(クリスマスの朝、3隻の船がやってくるのを見た)」というクリスマスの歌です。テーブルにも、ツリーにも船が飾られています。
初めてクリスマス時期にここを訪れた時にあまりに斬新なオブジェにびっくりしました。割れたお皿が嬉しくて飛び散っているようなシャンデリア・・・・・・
今回は時間もたっぷりありましたので、ガーデンの照明を使ったディスプレイも楽しむことができました。
恒例のクリスマスマーケットも賑わって。。
一足早いクリスマスの雰囲気を味わいました。
寒さも増した今日この頃です。皆さんも風邪をひかないよう気を付けてくださいね。