1/19/2020

一番教会の多い町。

娘たちがサフォークからノーフォークに引っ越してから2か月。私の家からは以前よりもっと遠く、そしてもっと田舎になりました。隣の家までの距離は数百メートル。初めて行ってきましたが、聞いていた通り、家の周りには何もありませんでした。




不便かと思っていましたが、近くに散歩の出来る場所が沢山あるので彼女たちは2匹の犬と楽しく暮らしているようです。











さて、彼女たちを訪問したついでに周りの村や町に立ち寄ってみました。一番大きな町は人口14万人弱のノリッチ(Norwich)です。この町は、仕事で何度か訪れましたが、大聖堂や、中世の建物が立ち並ぶエルムヒルの他は見ていません。今回は時間もなかったので、ショッピング店街を2時間程散歩してきました。

個性的なお店、レストランが沢山ありそのユニークさもさることながら町自体が坂や曲がった道が多く、特に小さな路地は魅力的です。
















もうひとつ驚いたことは、中世の教会が異常に多いと言うこと。フリント石で作られた教会が町のあちこちにあります。アルプス以北では教会が一番多い町だそうですが、これらは中世に羊毛商人が富を誇張するためや神に感謝するために建てたそうで、なんと昔は57もあったとか。今は31に減ってはいますが、それでも驚く数です。

キャセドラルと呼ばれる(日本では大聖堂と訳されている)教会はふたつ(英国国教会とローマンカソリック)あり、さぞ信者が多いかと思いきやその逆で、宗教に関心を持つ人が最も少ない町のひとつに挙げられています。ということは教会が多いだけに、それぞれの教会に通う人数が少ないということ。

なるほど、よく見ると確かに教会の建物ではありますが、中に入ると宗教とは関係のないことに使われているところが多いようです。

例えば聖グレゴリー教会です。ここはアンティークセンターに使われていました。













このように、今は礼拝以外の他の用途に使われている教会はRedundant churchesと呼ばれ、イギリス中に沢山あります。理由は、信者が減ったこと、教区の合併などがあります。

ノリッチは観光にも興味深いところが多いですし、これからは行く機会も増えるでしょう。