1/04/2020

ヴィガニュアリー  その3

ヴィガニュアリーに関する記事の最終回です。6年目を迎えた今年、35万人がこの世界規模のイベントに参加していることはお話ししました。これほど多くの人たちが関心を持っているヴィーガニズムですが、ヴィーガンになる理由は動物愛護、地球環境、健康がその大きな理由です。この中でも動物愛護と健康は個人の見解、好みですが、地球環境となると話は変わってきます。

家畜農業、酪農業が地球に及ぼす影響は車や飛行機などが発する排気ガスよりもはるかに多いので、グレタ・トゥーンベリなどの環境保護主義者はヴィーガニズムを実践しています。

オックスフォード大学で農業環境問題のリサーチをしているジョゼフ・ポーア氏は、「ヴィーガン・ダイエットは、温室ガスのみならず地球の酸性化、富栄養化、土地利用率、水利用率への最大の影響力を持っていると思う。」と言っています。先日BBCのドキュメント番組でも家畜農業が及ぼす影響を訴えていました。


イギリスのヴィーガン協会他、信頼のおける団体、個人の発表を統計を入れながら見てみましょう。

〇イギリスの8~16歳の10%がヴェジタリアン、又はヴィーガン。また44%は肉、乳製品、卵を摂取しないように心がけている。

〇イギリス人の3分の1が肉の摂取をやめるか、やめようと心がけている。

〇2018年にイギリスで販売が開始された食品の16%が、材料に肉を使っていない表示が掲げられた(2015年は8%)。

〇酪農の利益は2016年から2017年にかけて9,4%下落した。

〇レストランやテイクアウトでヴィーガンを注文する人が2016年から2018年にかかけて4倍弱に成長。テイクアウトに関しては現在イギリスで最高のスピードで成長している。

〇2025年にはヴェジタリアン、又はヴィーガンの人口は全人口の4分の1、フレキシタリアンは50%弱と予想されている。

 〇イギリス人の19%が化粧品などを購入する際に、動物実験など行われていないかをチェックしている。

〇世界中の牛の飲み水は人間の9倍、食べ物は7倍の摂取率。

〇アマゾンの熱帯雨林の伐採は91%が家畜を飼育するため。




〇飢えている子供のいる82%の国の食料は西洋で消費される肉を作るために家畜に与えられている。

〇2019年、国連は温暖化を阻止するために肉や乳製品の消費量を減らすことを呼びかけた。

〇ハーバード大学が30万人を対象に行った研究では、ヴィーガンダイエットはタイプ2の糖尿病を23%防ぐことがわかった。この他、心臓病、高血圧がヴィーガン食を続ける人の間では少ないことが判明。

〇中国では2016年に14億人の国民に向けて肉の消費量を半分にするよう提案した。

〇アメリカでは3人に2人が肉の消費をやめるか、少なくした。

〇アメリカでは国全体で販売される抗生物質の80%は家畜用。(予防のため)

〇アメリカでは72%が化粧品用の動物実験に反対している。

ヴィーガン食に興味のある方は、是非ヴィガニュアリーに参加してみてください。名前を登録すれば、沢山のインフォメーションが送られてきます。もちろん無料。Take the pledgeをクリックして名前を登録してください。もちろん自分に向いてないと思ったら、すぐにキャンセルができます。


さて、昨日はレストランでのヴィーガン料理の写真をご紹介しましたが、今日は家庭料理でヴィガニュアリーのブログを締め切りたいと思います。私の家で、また友人の家でのヴィーガン料理です。



































お客様と参加したヴィーガンのベイキングコース。






今日は長くなってしまいましたが、今年は日本でもヴィーガンダイエットが注目されるのではないでしょうか?是非皆さんも一度はヴィーガン食を試してみてください。


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