日本から皆さんが到着された翌日のこと。日程表では「皆さんお疲れでしょう」と朝9時半の出発になっていましたがなんと全員朝7時に朝食をとられていたってお元気。「それなら朝に観光しましょうか?」ということになり、まだ太陽がすっかり昇る前に町に出ました。
こんなに早いと観光客は全然見当たりません。マーメイド通りも人ひとり見かけませんでした。
歩きながら皆さん、今回イギリスで初めての紅葉の美しさにうっとりです。
人をよけたり、向かってくる車を気にせずにゆっくり歩いていると新しい発見が沢山あります。15世紀に「改築された」マーメイドイン.ホテルは(本当はもっともっと古いのです)もちろん観光場所のひとつです。普段のガイディングの時は、ここでホテルのことや密輸業者の話をします。時間がたっぷりあったのでジョニー.デップの泊まった部屋の話などしながらひょっと向かいを見ると......
真向かいにこん家がありました。直訳すると「向かいの家」です。
マーメイドインがあまりに有名だったので、この家は単に「向かいの家」になってしまったのでしょう。ライには何度も来ていますが、今までは全く気がつきませんでした。それからはライにある家の名前がどうも気になります。
ライの町といえば昔から密輸業で有名な町でした。マーメイドインはその中でも‘泣く子もだまる’と恐れられ、18世紀の中ごろに最盛期を迎えた(?)ホークハースト.ギャングのたまり場だったのです。
この家は正に「密輸業者のコテージ」という名前です。
ゆっくり歩いてると徐々に陽が当たってきて気持ちのいい朝の散歩になりました。ライに来たなら聖母メアリー教会の塔に登ることをお勧めします。でも10時からしか登れません。今回も日程に「希望者のみ」と書いてあったのですが、塔の上からのライをこの時間に見れたらどんなに素晴らしいでしょう!と皆さんで交渉。幸い教会の方が「それでしたら特別に」と塔に続く階段の鍵を開けてくれました。ラッキー!皆さんの熱意が伝わりました。
素晴らしく澄み渡った空とライの町を形成する古い建物の赤い屋根、ところどころに朝陽の影を落とすうねった通り......実に素晴らしい光景でした。
「この町に泊まる」ということで自由時間は他の観光場所の前後の二日にわたってありましたが、欲を言えば朝の観光の他に、びっちり通しで半日あったらもっと良かったかなーと思います。ライの町は観光客で持っているとはいえ、お店、ティーショップはほとんど5時で閉まってしまいます。町を歩いて疲れたら沢山あるティーショップのひとつで休憩、その合間にお買い物。自由時間はこういうパターンが一番いいかも?
紅葉も時間によって色が違います。一日何回同じところを歩いても飽きることはありません。今回は私は行きませんでしたが、自由時間を利用してラムズ.ハウスを訪れた方もいらっしゃいました。この時期のお庭はさぞかしきれいだったことでしょう!
ライでは紅葉を楽しむだけでもとっても素敵な時間が持てます。
この後、ツアーはドーバーやヘイスティングズの町、‘クマのプーさん’縁の森のウォーキングやアーツ&クラフツスタイルで有名なスタンデンと周りました。ヘイスティングズでは「刑事フォイル」のドラマの中でフォイルが住んだ家や、ロケ地に使われたところを周りました。ツアーの皆さんの中にはイギリスドラマをよく見ていらっしゃる方が多く、最近日本で放映され始めた「刑事フォイル」の住んだ家の前で写真撮影をされていました。
それらの訪問場所については後日報告します。
ツアーの皆さんは今日は最終日となるロンドンでの自由行動を楽しまれることでしょう。