9/18/2019

福岡正信の農園

湖水地方に住む友人が沢山の保存食を抱えて遊びに来ました。ジェインは湖水地方があるカンブリア州東部でジャム、チャツネなどの保存食を作って販売している人で、このブログでも以前紹介したことがあったと思います。https://www.wildandfruitful.co.uk/




販売用ではありませんが、自家製ナスターシアムの種のピクルズも持ってきてくれました。歴史の中では登場したこのピクルスも今では全く目にしません。





保存食の他、色々な特技(?)を持っていて、地元ではオーガニック栽培などのレクチャーも行っています。彼女との時間が楽しいのは彼女自身決して時代の流れ、主流の説をそのまま受け止めるのではなく、自分なりの考え持っているので会話が楽しいからです。ですから私も「こんなこと言ったら変と思われるかも?」ということも彼女になら安心して話せます。

ストウの庭に一緒に行きましたが、その時は私はしばらく眠っていた目が急に開いた感じでした。知らずに通り過ぎていた場所に実はこの庭が存在する根源あったこと、ずっと人に聞いて信じていたことが、実はもっと考えてみなければいけないことがあることに気が付きました。




さて、そのジェインが5月に日本に行き、東京、京都では友人たちの力を借りて彼女が最も関心のある果樹園周り、庭園巡りに協力してもらいました。おかげでジェインは「夢の日本滞在ができた。」と喜んで帰国しました。

訪れた果樹園の一つが愛媛県伊予市にある福岡正信自然農園でした。https://f-masanobu.jp/

サイトから一部をコピーします。このサイトにジェインの動画が載りました。
「福岡正信さんに影響を受けたひと」に出演しています。

正信が著した「わら一本の革命」は、世界に一石を投じました。

如何なる流儀にも支配されないその考え方は、多くの共感者を呼び、世界各国から多くの来訪者がこの地を求めました。

当時、世界が大きな経済成長を果たした時代は、モノによるココロの充足感をもたらした反面、モノではないココロの充足を追い求める人々の軌跡でもありました。

その時、一筋の光明として、当園の存在があったのだと感じます。

当時の考え方を基に、今なお手塩にかけて栽培する農産物は、自然との対話を尊重しながら、消費者との真摯な呼応を大切にしています。

時には不揃いで ゴツゴツした形も 私達らしさだと感じています。
そして決して、消費者を裏切らない、自然を冒涜しない、愚直な私達です

混沌とした社会のシステムに歪みが出ても、清らかな山や川の自然はもとのままのなつかしい姿で存在し、一滴の雫は大河を作り、再び国を創ります。

当園では、正信から雅人・大樹と紡がれた「命のリレー」は大河の一滴ですが、これからも変わらず、日々、清き明き心を宿した一滴でありたいと愛媛の田舎より願っています。

それが福岡正信自然農園です

当時当たり前とされていた農業のあり方とは全く違う考えで農業を営んだ福岡正信さんに、何故彼女がこんなにも惹かれたのかがよくわかります。