9/26/2019

お気に入りのガーデンセンター

イギリスの田舎をドライブすれば、大小さまざまなガーデンセンターの一つか二つは見かけます。家族経営のものから全国にあるチェーン店まで色々で、大きなものは苗やガーデングッズの他に本、ガーデン家具や、洋服まで売っています。そしてレストランや高級食品まで。まるでデパートのようでショッピング好きには楽しいひと時になるでしょう。でも中には大きすぎて、または人手不足で水不足の苗の葉や花がぐったりしているところもあります。

今日はガーデン好きに是非お勧めしたいニコルソンズというガーデンセンターをご紹介します。適当な日本語がわからないので‛ガーデンセンター’と言いましたが、ここはガーデンデザインや、木を含めた植物のメインテナンス、教育など一貫して行っているところで普通のガーデンセンターとは違います。 https://www.nicholsonsgb.com/about-nicholsons/




オックスフォードから北に16キロ行った村North Astonにあるニコルソンズは規模としてはそれほど大きくないので大型グループには無理ですが、個人、または小グループで専用車がある場合はお勧めします。ここの苗はどこより元気ですし、小さなガーデンの集合体のように植物の種類によって仕切られているので、歩くだけでも楽しいのです。








親切なスタッフ、ガーデンデザインも手掛けているだけあっておしゃれに配置された植物がみんな幸せそう、素敵な(そしておいしい)コーヒーショップと私が気に入っている理由は多いのですが、何よりも単にビジネス化しているガーデンセンターが多い中、地球環境、コミュニティ精神、チャリティ活動、また売店で売られているおしゃれなグッズとオリジナリティに溢れたガーデンセンターであること。通常ガーデンセンターは日曜がかき入れ時。でもここは日曜は休業日です。ちゃんと独自のポリシーを持って運営しているニコルソンズはとても魅力的です。







果物の木も美しく見えるように誘導してあげて。











ニコルソンズのポリシーのひとつは、ヨーロッパ大陸から輸入するのではなく、なるべく英国の木や植物を扱うこと。例えばイギリスでは果物としてローマ時代から16世紀くらいまで食べていたメドラーは17世紀くらいから他の果物が多く出始め、時代遅れになってしまいました。シェイクスピア、チョーサーも作品に描いているイギリスにとっては大事な果物も今はたまに昔の貴族の家のガーデンなどで見かけるだけとなりました。




昔はマーマレードはクインス(マルメロ・・・・・・マーマレードの語源になった果物)で作られました。リンゴのようでりんごでないクインス。




9月の元気なバラたち。




巨大テントのようなレストラン。




お花も美しくアレンジされて。




 ゴッホが見たらすぐに絵にしそうな見事なダリア。




オックスフォードまで出かけたら、是非少し足を延ばしてニコルソンズを訪れてみてください。