5/14/2019

一万年前の人

チェダーチーズで有名なチェダー渓谷で、‛唯一チェダーチーズを作っている工場’を見学しました。








ここで作られるチーズのいくつかは、近くにある洞窟で1年間熟成されるます。深さ115メートル、長さが3,5キロもあるこの洞窟は発見した人の名前にちなんで「ゴフの洞窟」と呼ばれます。




  日本にも洞窟は沢山あるようですね。私は、どこの国でも何か謎めいた洞窟に惹かれます。








でも、この洞窟が特別な理由は他にもあります。それはイギリス最古の人間の完全な遺骨が発見された洞窟だから。本物は自然史博物館にありますが、発見された場所には、レプリカが置かれていました。




1903年に発見されたこの「チェダーマン」のことは最近テレビのドキュメンタリー番組で報道されていました。自然史博物館やロンドン大学ユニヴァーシティカレッジの学者が、1万年前のチェダーマンを研究し、 顔を再現しました。




その結果、色は浅黒く、色の濃いちじれ毛、目は青かったということがわかりました。DNAってすごいですね。そして現在チェダーに住む人の中にはチェダーマンと同じDNAを持つ人がいるようです。チェダーマン以前の人骨からは現在の人のDNAは発見されていません。

何故、目の色や肌の色までわかるのでしょう!!!と不思議に思っていたら、DNAの組み合わせから色がわかるということでした。その後、色々調べてみると、このころの人たちは狩猟採集で生きていたようで、人肉も食べていたらしいという他にいろんなことがわかって、おもしろかたです。

時間があったらゆっくり一日かけて見学したい洞窟でした。