10/02/2017

Scones.

明日、日本に行くというのにまだ荷造りも終わっていません。
今回の帰国の主な理由は甥の結婚式に出席するためです。それで家族総出、合計7名が行きますが函館での一週間を除いてはそれぞれ別行動。私は娘たちと「リサーチ」と称してヴィーガン料理を食べ歩きます。

さて9月後半はスーパー.ヴィーガントラベルのウェブサイト作りのお手伝い、日本の新聞のためのヴィーガンに関する原稿書きなどをしていたのですが、ある出版会社から「スコーンの歴史」のリサーチを依頼されました。

スコーンが記録に登場したのは1513年のこと。ところが19世紀以前のスコーンは今のスコーンとは全く違うものだったのです。「スコーン」なるものが一般に特に広がったのは丁度アフタヌーンティが始まった頃です。つまりベイキングパウダーが発明されてからのこと。

そこで昔のスコーンのレシピを探しました。図書館にも数度足を運びました。しかし…  ない。あちこちの文献を合わせて文章から自分でレシピを想像し…しまいにはある有名な食の歴史家にたづねました。そうしたら彼も「スコーン?わからないなー」とのこと。それじゃあ私がわからなくても仕方ないと参考書やネットで調べたことをつなぎ合わせ、想像しながらのレシピで5回以上スコーン作りに励みました。こんなに色がっているイギリス名物なのにはっきりしたことはほとんどわかってないのに驚きました。発音だって、「スコン」と「スコーン」はどちらも正しいようですし。

色々調べた結果、昔のスコーンはオブンで焼くよりは鉄板で焼かれたものが一般的だったようです。それもドロップスコーンではなくホットケーキのように円形のスコーンをケーキのように切って食べたようなので、三角形のスコーンだったのでしょう。

やっぱりスコーンは、ベイキングパウダーを入れてふっくらさせたものが美味しく、ベイキングパウダーなしで作った中世のスコーンは、平べったく素朴なものだったに違いありません。それにしても、鉄板で焼いたスコーンは、上と下がカリッとしていて美味しいです。オブンで焼いたものより私は好きかも?








日本から帰ってすぐにツアーが入っていますのでブログは11月初め頃までお休みです。
では行ってきます!