7/27/2018

暑いです!

猛暑が続いているイギリスです。朝は涼しいのですが、日中は30度を超える気温で太陽が出るとすぐに一枚も二枚も服を脱いで日光浴に急ぐイギリス人もさすがにうんざりです。

地下鉄の中は30度を超えているそうで、倒れる乗客も。冷房が必要な日は年にそんなにないので、いまだに冷房のついていない車両も多いのです。昨日のニュースではセントラル線の車両が一番暑いらしく、室内の温度は30度。他の線に乗り換え、遠回りしながら目的地に行く人もいるそうです。「限界だ」とみんな言っています。

苦しいのは人間だけではありません。 犬の散歩も10時から5時までの時間は避けるようにと呼び掛けています。それで私たちも最近は9時に家を出て、いつもの野原にルビーとジャスパーを連れていきます。ところが昨日は用があって家を出たのは10時。最初から暑い!

普段は緑の芝生の野原もこの通り。




 まるで乾草で出来た絨毯の上を歩いているようです。




 普段は野原を2周か3周しながら二人は匂いを嗅いだり、走り回ったりするのですが、昨日は雨宿りするかように一つの日陰からひとつの木陰に移動します。




 立つのも面倒!と言いながら水を飲むジャスパー。




明日は37度になる可能性があるとか。2003年8月ににケント州で 最高気温の38,5度を記録しています。明日、これを超える可能性もあるとか。

日本では40度を超えたとBBCのニュースで言っていました。ご高齢のかたや小さな子供さんは特に気を付けなければいけませんね。私も朝から水ばかり飲んでいます。

7/26/2018

ダルメインの館での一日。


ダルメインの館は歴史ある建物、素晴らしい庭、そしてマーマレードアワード世界大会の開催地として知られています。




先日はお客様と一緒に一日中ダルメインで過ごしました。まずはキッチンに行って、17世紀に館に住んだエリザベス・レインボウのレシピから、皆さんには実際に作っていただきました。


ヘッドシェフからマーマレードの作り方を。 







今度はビスケット。



ダルメインのロゴにもなっているリス。19世紀の木の型を使って。







ジェイン・ハセル-マコシュさんと一緒に居間でお茶をしました。




その後ジェインさん自らにご自慢の庭をご案内していただきました。



有名なダルメインのブルー・ポピー(Meconopsis grandis)です。
季節的にちょっと遅くて心配でしたが(訪れたのは6月26日)、ちゃんと咲いていてくれました。まるで皆さんを待っていてくれたかのように。





*11月のマーマレードツアーの告知がブリティッシュ・プライドのウェブサイトで始まりました。マーマレード作りに興味のある方、または単にマーマレードが好きな方、そしてマーマレード作りの職人さんや、これから始めようとしているビギナーの方にお勧めです。マーマレードを極めたい方向きの中身の濃ーいツアーです。

https://british-pride.net/tour/664.html

7/23/2018

夏のプリザーヴのコース

カルチャーツーリズムUKの手配でデンマンカレッジに2泊して夏のプリザーヴのコースに2名のお客様と行ってきました。

プリザーヴとは何?とよく聞かれます。一言で答えるのは難しい言葉です。色々調べると、‛ジャムのようにつぶしたものではなく、果物がそのまま入っているジャム’ ‛砂糖で煮た果物全体’ ‛保存食’・・・・・辞書や参考書にはいろいろな説明。

で、イギリスでは一般にはどういう風に使われている言葉かしかお答えできませんが、要は果物、野菜などで作られた保存食と思っていただければと思います。ジャムも,マーマレードも、ジェリーもカードも、そして時にはチャツネもこの中に入ります。

こちらではジャムとジェリー(果物をこすので透明感がある)とマーマレード(柑橘類の果物で作る)の違いは区別しますが、ジャムとプリザーヴはほとんど同じように使われます。

さて、今回は夏の果物、野菜、ベリーを使ったプリサーヴのクラスでした。


サマーベリーのジャムやジェリーはカラント類(スグリ )、イチゴ、ラズベリー、ブラックベリーなどを使って。













トマトとチリジャムの材料。




今回のレッスンではコーディアルも作りました。



デンマンカレッジでの講師は通常ヴィヴィアン・ロイド女史。イギリスではジャム、マーマレードの世界の大家です。






デンマンカレッジでの泊りのコース(レジデンシャルコース)は2泊3日が基本です。その間、3食付きでオックスフォードに近い小さなマーチャム村にある18世紀に建てられたカレッジでほとんど缶詰め状態で、集中レッスンを受けます。




お天気が良ければ敷地内を散歩。







ティータイムには他のクラスを覗いて。(カリグラフィーの教室)




刺しゅうのクラス








レッスンの最後に皆で記念撮影。




スーツケース一個分くらいのプリザーブができました。

来年日本で行われるマーマレード大会に先駆けて、カルチャーツーリズムUKでは現在ブリティッシュ・プライドと共同で11月に「究極のマーマレードツァー」を企画中です。マーマレードアワードが行われるダルメインでの一日ではジェイン・ハセルーマコッシュ夫人によるトークやデモンストレーション、デンマンカレッジではヴィヴィアン女史によるマーマレードレッスン、食文化の歴史家であり、イギリスの時代もの映画やドラマの食のコンサルタントであるアイヴァン・デイ氏のお宅でのレクチャーなど素晴らしい内容です。そろそろ告知が始まります。乞うご期待!


7/17/2018

ロダン展

そろそろ終わってしまう大英博物館で開催されている「ロダンと古代ギリシャの芸術」と題された特別展示に急いで行ってきました。(4月26日~7月29日)




「考える人」「接吻」などの彫刻で知られるオーギュスト・ロダン(1840~1917)は1881年に大英博物館を訪れた際に、パルテノン神殿の彫刻(「エルゲンマーブル」としても知られる)の美しさに衝撃を受けそれ以後の彼の作品に大きな影響を受けたことを初めて知りました。この特別展は正にそのことにテーマを置いたものでした。







パルテノン神殿の彫刻は戦争や保護されずに放置されていたために風化したことなどの理由で、多くは顔がないばかりか腕や足がないものもたくさんあります。


これらパルテノン神殿の彫刻は大英博物館に常設されているもので、正にロダンが見たものです。










ロダンは、正にそのことにインスピレーションを受けたのでした。顔の表情にではなく体から発せられる表現の力強さです。

更に彼はわざと自分の作品から腕や足を取り外し、古代ギリシャの彫刻に近づけようとしました。

1880年にロダンは国立美術館を建設する際に記念碑を依頼されました。そこで彼はダンテの「神曲」の地獄編に出てくる「地獄の門」を作ったのです。結局は美術館建設の計画は中止になり作品はロダン自身が買い取ることになります。因みに美術館が建つ予定だった場所は現在オルセー美術館があります。

「考える人」はこの門の頂上に置かれているもので、ロダンの死後この彫刻を鋳造した職人がつけた名前です。(その後、数多く鋳造された。)







「カレーの市民」はロンドンでは国会議事堂のそばの公園を始め、日本では国立西洋美術館など世界中の町に見られます。












1347年、フランスのカレーの町を包囲したエドワード一世は必死に町を守ろうとしたカレーの市民に感動します。そしてもし町の重要人物6名が自分から名乗り出てエドワード王に市の鍵を渡せば市民の命を保証することを約束します。それは6名の処刑を意味するものでもありました。6名ははだしで首にロープを巻かれ鍵を差し出しに向かいます。この6名の表情もさることながらボロボロの服をまとってお互いに肌を触れることなしに一歩一歩ゆっくり歩く姿は正にロダンの表現力のすごさを見せつけられます。

この特別展示はもうすぐ終わってしまいますが、これからロンドンに行く予定のある方には是非お勧めしたいです。




7/16/2018

お見舞い申し上げます。

日本では豪雨被害で西日本に大きな被害が出ていて、今朝日本からのメールでは200名を越える死者が出たと聞きました。





来年「ダルメインのマーマレードアワード日本大会」の開設場所となる愛媛県の八幡浜市の被害も報道されています。

どうか被害に遭われた方々が一日も早く元の生活に戻られますように。また炎天下復興作業に取り組んでいらっしゃる方々に感謝します。

犠牲になられた方々のご冥福を心からお祈りいたします。

7/14/2018

隣村の村祭り

7月はイギリス各地の村や町でお祭りが開かれます。全てがチャリティのためのお祭りですが、今日は隣の村リトル・ホーウッドのお祭りでした。




我が家から車で5分のリトル・ホーウッドはしょっちゅう車で通る村。人口400人足らずの小さな村ですがお店はなくても一応パブと教会はあります。

まず駐車料金の1ポンドを 支払って普段は牧草地のようなところに車を停めて、村祭りの場所まで麦畑の横を歩きます。


すぐに会場らしきテントがある場所が見えてきました。その奥に教会が見えます。





普段は緑の美しい野原なのでしょうけど、長く続く日照りに草はすっかり枯れています。どこもかしこも芝生は茶色。心なしかディスプレイされているクラシックカーも活気がないように感じます。










まずは牧師さんがお祭りの開会宣言です。今回の村祭りで集まった募金の行き先はどうやら教会の鐘の修理に使われそうです。「いつもなら村祭りの最中教会の鐘が鳴っているのですが、その金が壊れて修理が必要です。ですから今日は皆さんに祭りを楽しんでいただきたいのと同時に沢山お金を使っていただきます!」と。

リトル・ホーウッドの村は西暦795年にアングロサクソン時代のマーシア王国の王であったオファ王がセント・オルバンの修道院に授けた村で、この教会はオリジナルはそのころに建てられたと言われています。現在の建物の古い部分は1200年くらいに建てられたようです。






中には16世紀初めの壁画が残っています。宗教改革以前の壁画です。



広い敷地で開かれた村祭りですがこの村の住民全員が来たのでは?と思われるくらいに賑やかです。







夏のパーティには欠かせないピムズに2ポンドは格安!



お祭りにはよく見られるココナッツ投げ。



お茶碗を割るゲーム。



ノミの市では牧師さんが「これ、どう?」と言いながら売っていました。



その他にもいろいろなゲームがありました。


古着屋さんも。



子供たちにいつも人気のバウンシー・カースル。空気を入れて膨らませたお城で子供たちが飛び跳ねて遊んでいます。



こちらはドッグショー。賞金とカップ・・・・ではなくロゼットと犬のおやつが景品です。







そして気になるカフェ。オープンの前にちょっと中で写真を撮らせてくださーい・・・と。



テーブルに並んだサンドイッチ、スコーン、ケーキ・・・・







これ、全部さばききれますかー?



と思ったらお持ち帰り用に外でもケーキを売っていました。こういうケーキはもちろんホームメイドです。絶対に美味しいこと間違いなし。




ラッフルと言って、宝くじのようなものの景品は全て飲み物。しかもアルコール類がほとんどです。くじは買いましたが、抽選が行われるまでいませんでしたので、万が一当たったら教会に寄付しまーす。




いつも楽しい村祭りです。教会の鐘の修理代に十分なくらいお金が集まったらいいのですけど。来年の村祭りには是非鐘を鳴らしていただきたいところです。




ウィンブルドンのテニストーナメントの途中で家を出ました。ナダルとジョコヴィッチのセミファイナルです。もう見ていられない接戦でした。帰って録音しておいて画像を早送りしながら見ました。素晴らしい試合でしたねー。負けたナダルに大きな拍手を送ります。

今、フットボールではイングランドとベルギーが試合をしています。もう、見ていられません。結果だけ後で見ることにします。