9/29/2019

日本がアイルランドに勝利

昨日ラグビーワールドカップ日本大会で優勝候補になっていたアイルランドを日本が破りました!おめでとうございます!

They've done it again !!!  正にその通り、前回のワールドカツプでは南アフリカを破り、世界中をあっと言わせた日本チーム、今度はアイルランド。「またしてもやり遂げた!」

久しぶりに大和魂を見せてもらいました。





残念ながら生中継は用事で見ることができませんでしたが、完全に日本チームは実力で勝ちましたねー。これからの観戦がますます楽しみです。



9/28/2019

秋の薔薇

秋のガーデンの素晴らしさは去年もこのブログで紹介しました。私としては、ガーデンツアーが6~7月に集中していることが何とも残念なのです。もちろんその時期の華やかさは瞬きする間も惜しいほど観る人の目を楽しませてくれますが、一方秋の庭は落ち着きがあり、訪れる人も少ないのでゆっくりと過ごせます。

今年も9月8日にデイヴィッド・オースチンの薔薇園にお客様をご案内しました。この日は日曜とあって去年より人は多かったのですが、それでも6月の比ではありません。ゆっくりと周れました。





入口に植えられていたバラは確か‛レディ・エマ・ハミルトン’だったと思います。





アプリコット色で香りのよいバラにこの名前はぴったり。1805年にフランス軍に対するトラファルガーの海戦でイギリスを大勝利に導いたネルソン提督の恋人の名前です。公然と認められた仲だった二人は当時は「時の人」として注目の的でしたが、この海戦でネルソン提督が亡くなってからのレディ・ハミルトンは人々から忘れられ、結局フランスで貧困のまま生涯を終えます。




庭園内はいくつかのガーデンに分かれています。











ローズヒップもそれはそれで綺麗です。違った色、大きさが観る人を益々楽しませてくれます。






この時期のガーデンもとっても素敵ですから是非訪れてみてください。



9/26/2019

お気に入りのガーデンセンター

イギリスの田舎をドライブすれば、大小さまざまなガーデンセンターの一つか二つは見かけます。家族経営のものから全国にあるチェーン店まで色々で、大きなものは苗やガーデングッズの他に本、ガーデン家具や、洋服まで売っています。そしてレストランや高級食品まで。まるでデパートのようでショッピング好きには楽しいひと時になるでしょう。でも中には大きすぎて、または人手不足で水不足の苗の葉や花がぐったりしているところもあります。

今日はガーデン好きに是非お勧めしたいニコルソンズというガーデンセンターをご紹介します。適当な日本語がわからないので‛ガーデンセンター’と言いましたが、ここはガーデンデザインや、木を含めた植物のメインテナンス、教育など一貫して行っているところで普通のガーデンセンターとは違います。 https://www.nicholsonsgb.com/about-nicholsons/




オックスフォードから北に16キロ行った村North Astonにあるニコルソンズは規模としてはそれほど大きくないので大型グループには無理ですが、個人、または小グループで専用車がある場合はお勧めします。ここの苗はどこより元気ですし、小さなガーデンの集合体のように植物の種類によって仕切られているので、歩くだけでも楽しいのです。








親切なスタッフ、ガーデンデザインも手掛けているだけあっておしゃれに配置された植物がみんな幸せそう、素敵な(そしておいしい)コーヒーショップと私が気に入っている理由は多いのですが、何よりも単にビジネス化しているガーデンセンターが多い中、地球環境、コミュニティ精神、チャリティ活動、また売店で売られているおしゃれなグッズとオリジナリティに溢れたガーデンセンターであること。通常ガーデンセンターは日曜がかき入れ時。でもここは日曜は休業日です。ちゃんと独自のポリシーを持って運営しているニコルソンズはとても魅力的です。







果物の木も美しく見えるように誘導してあげて。











ニコルソンズのポリシーのひとつは、ヨーロッパ大陸から輸入するのではなく、なるべく英国の木や植物を扱うこと。例えばイギリスでは果物としてローマ時代から16世紀くらいまで食べていたメドラーは17世紀くらいから他の果物が多く出始め、時代遅れになってしまいました。シェイクスピア、チョーサーも作品に描いているイギリスにとっては大事な果物も今はたまに昔の貴族の家のガーデンなどで見かけるだけとなりました。




昔はマーマレードはクインス(マルメロ・・・・・・マーマレードの語源になった果物)で作られました。リンゴのようでりんごでないクインス。




9月の元気なバラたち。




巨大テントのようなレストラン。




お花も美しくアレンジされて。




 ゴッホが見たらすぐに絵にしそうな見事なダリア。




オックスフォードまで出かけたら、是非少し足を延ばしてニコルソンズを訪れてみてください。

9/19/2019

ダウントンアビー

映画 ‛ダウントンアビー’を見てきました。本心、あまり期待はしていなかったのですが、見事に外れ! 実によくできていました。




テレビドラマの方は、イギリスはもちろんアメリカ、日本でも大人気でした。1912年から1926年までのヨークシャーにある貴族の館を舞台に繰り広げられるフィクションです。2010年から2015年にかけて総6編で完結しましたが、今度は映画が作られたという訳です。

最初から最後まで見慣れた場所がちょくちょく出てきます。‛ハリーポッター’他時代物のテレビや映画の撮影に使われるレイコックの村は、村全体をナショナルトラストが管理しています。




で、映画はテレビの話の続きで1927年から始まり、時の王ジョージ5世とメアリー女王が(現エリザベス女王の祖父と祖母)ダウントンを訪れるという内容です。「一生に一度の名誉」とその準備に全てをかけようとする使用人と、当日王様一行とやってきたの王室お抱えの使用人との葛藤がクライマックスになります。




そして当時でさえ王制を批判する人も少なからずいたことに注目です。

テレビではそんなに見られなかったジョークも飛び出して最初から最後まで楽しめる映画でした。また今後テレビのシリーズのカムバックはほとんど無いと思われるので、‛ダウントンアビー’の内容を見事に簡潔に持って行った制作者に脱帽です。

ファンの方にはもちろん、テレビドラマを見なかった方にも十分楽しむことができると思います。

9/18/2019

福岡正信の農園

湖水地方に住む友人が沢山の保存食を抱えて遊びに来ました。ジェインは湖水地方があるカンブリア州東部でジャム、チャツネなどの保存食を作って販売している人で、このブログでも以前紹介したことがあったと思います。https://www.wildandfruitful.co.uk/




販売用ではありませんが、自家製ナスターシアムの種のピクルズも持ってきてくれました。歴史の中では登場したこのピクルスも今では全く目にしません。





保存食の他、色々な特技(?)を持っていて、地元ではオーガニック栽培などのレクチャーも行っています。彼女との時間が楽しいのは彼女自身決して時代の流れ、主流の説をそのまま受け止めるのではなく、自分なりの考え持っているので会話が楽しいからです。ですから私も「こんなこと言ったら変と思われるかも?」ということも彼女になら安心して話せます。

ストウの庭に一緒に行きましたが、その時は私はしばらく眠っていた目が急に開いた感じでした。知らずに通り過ぎていた場所に実はこの庭が存在する根源あったこと、ずっと人に聞いて信じていたことが、実はもっと考えてみなければいけないことがあることに気が付きました。




さて、そのジェインが5月に日本に行き、東京、京都では友人たちの力を借りて彼女が最も関心のある果樹園周り、庭園巡りに協力してもらいました。おかげでジェインは「夢の日本滞在ができた。」と喜んで帰国しました。

訪れた果樹園の一つが愛媛県伊予市にある福岡正信自然農園でした。https://f-masanobu.jp/

サイトから一部をコピーします。このサイトにジェインの動画が載りました。
「福岡正信さんに影響を受けたひと」に出演しています。

正信が著した「わら一本の革命」は、世界に一石を投じました。

如何なる流儀にも支配されないその考え方は、多くの共感者を呼び、世界各国から多くの来訪者がこの地を求めました。

当時、世界が大きな経済成長を果たした時代は、モノによるココロの充足感をもたらした反面、モノではないココロの充足を追い求める人々の軌跡でもありました。

その時、一筋の光明として、当園の存在があったのだと感じます。

当時の考え方を基に、今なお手塩にかけて栽培する農産物は、自然との対話を尊重しながら、消費者との真摯な呼応を大切にしています。

時には不揃いで ゴツゴツした形も 私達らしさだと感じています。
そして決して、消費者を裏切らない、自然を冒涜しない、愚直な私達です

混沌とした社会のシステムに歪みが出ても、清らかな山や川の自然はもとのままのなつかしい姿で存在し、一滴の雫は大河を作り、再び国を創ります。

当園では、正信から雅人・大樹と紡がれた「命のリレー」は大河の一滴ですが、これからも変わらず、日々、清き明き心を宿した一滴でありたいと愛媛の田舎より願っています。

それが福岡正信自然農園です

当時当たり前とされていた農業のあり方とは全く違う考えで農業を営んだ福岡正信さんに、何故彼女がこんなにも惹かれたのかがよくわかります。



9/16/2019

ウィンズロウが入賞。

ウィンズロウの町がバッキンガムシャー州でBest Kept Townに選ばれました。過去に何回か入賞していますが最優秀賞は昨年はWendoverが選ばれました。

Best Kept Townとは単に「ちゃんと手入して維持されている町」ということではありません。コミュニティがしっかりしていることが大切です。

先日はいつもショッピングで通る場所でちょっとしたセレモニーが行われました。








この町に引っ越してきてから2年ちょっと経ちましたが、ロンドンでの生活とあまりに違うので、正に「第二の人生」を送っているように感じます。

確かに便利さから言えば、雲泥の差。以前は自宅から歩いて5分の駅から地下鉄に乗ってロンドンまで。予定がない日はロンドンの博物館や美術館で数時間過ごすことも良くありました。買い物も、小さめではありますが自宅から歩いて3分のところにテスコがありました。5分ちょっとのところにはセインズブリーもありましたし、車で5,6分のところにはウェイトローズもありました。

ところがウィンズロウは列車が通っている駅までは20~30分車で行かなければなりませんし、買い物も歩いて15分のところに小さなコンビニがあるのみ。大きいスーパーは車で20分は走らなければなりません。

でも、お天気がいいと田舎のドライブはとても気持ちがいいので、ちょくちょく出かけます。








犬の散歩も大きな野原が沢山ありますからリード無しで思いっきり走らせることがあります。

先日は日本からのお客様が「イギリスでの普通の人の暮らしを見てみたい。」とおっしゃるのでウィンズロウにご案内しました。今、ブラックベリーが摘み頃。沢山摘んでみんなでお菓子を作りました。




せっかく遠いウィンズロウまで来てくださったのですから、町の散策やコンビニでの買い物、ヴィーガンの家庭料理も試していただきました。

観光名所があるわけでもない普通の町ですが、普通の暮らしに触れていただくことができご満足いただけました。イギリス旅行の思い出のひとつとしてフツーの町ウィンズロウが一役かったようです。




9/15/2019

かかし祭り

家から車で40分ドライブして、ハーポールという村のかかし祭りに行ってきました。今年で22年目を迎えるこのお祭りは、村のコミュニティや、村以外のチャリティのための資金を集めるために、完全にボランティアで運営されていています。

人口1500人のハーポールはもちろん駐車場はありません。

急きょ野原が駐車場に。



昔のロンドンバスで村のツアー。




かかしは英語でScarecrow(scare ー おびえさせる、 crowーカラス)ですから、怖いものなのですが・・・・・・たしかにホラー映画に出てくるような怖い(気持ちの悪い?)ものもありましたが、可愛らしいかかしも。かかしが立っている家の人のセンスが表れていておもしろかったです。いくつかご紹介します。




お祭りの入場料はひとり2ポンド50ペンス(300円ちょっと)。そうすると村の地図が渡されます。







聖歌隊のかかし




音楽に関係のあるかかしが多かったですねー。




その中でもフレディ・マーキュリーのかかしが一番多く全部で5体くらいattakamo?










ビートルズ




エルトン・ジョン




マンマミア。





そして次に目についたのが政治家。今建築中の家にはトランプ。





そして労働党の党首のジェレミー・コービン(右)。ということはお尻をだしているのが首相のボリス・ジョンソンでしょうー。良く似てること!




えっ?パンツを見せながら庭の手入れをしているのは本物のおばあちゃん?と思いきややはりかかしでした。




今度は教会の墓地でスイスのホルンを吹いているかかし・・・・・ではなく今度は本物の人間でした。




おっと、垣根から落ちてしまった人の長靴。笑っちゃいました。





可愛らしいかかしもありましたよ。







多分この村での年に一番のイベントなのでしょう。パブは休業してトイレのみオープン。村で唯一のお店ビレッジショップの前にも出店。




教会はティーショップに。




出店も。










かかしを置く場所がないくらいに花がびっしり。







お天気も良く沢山のひとが訪れて、昨日、今日にかけて行われたユーモアたっぷりのかかし祭りはきっと今年も大成功に終わることでしょう。