9/28/2020

梅干しの親せき

 娘が庭にあるグリーンゲイジの実を沢山持ってきてくれたので、半分をジャムにし、半分を梅干しにしました。

お客様から手作りの梅干しをいただいたことがあって、その美味しさに感激。いつか自分で漬けてみたいと思っていました。

友人がグリーンゲイジは日本ではミラベルと言って缶詰が多く、お菓子に使うことを教えてくれました。

さてその梅干しですが、いつも日本に行ったときに大量に持ってきますがそろそろなくなってきたので、もしかしたら自分で作れるかも?と思ったわけです。イギリス人の友人は、庭のプラムで上手に作っていました。

ネットで作り方をチェック。うん?シソ? まああの梅干し独特の綺麗な赤色にはなりませんが、仕方ない。「梅を焼酎で消毒」? 家にあるアルコールはウィスキーしかありません。「まあ、いいや。」とウィスキーたっぷりで梅を消毒。

お塩はコーンウォール産のお塩しかありません。でもお塩はお塩。一週間漬けた後、太陽の下で乾燥。ザルがないので、ケーキを冷ますラックの上で。梅たちが「僕たち、ちゃんと梅干しになれるのだろうか?」と心配そうに話し合っています。




幸いお天気の良い日が数日続いたのですが、少しでも雨が降りそうなときは家に入れたり、お日様が出てきたらまた外に出したり・・・・・・日本ではそんなことしなくても太陽がしっかり梅干し作りをしてくれるのでしょうね。




私は蜂蜜は使わないのでビンに詰めるときに半分は梅の汁のなかにアガヴェシロップを入れました。


やっと完成した梅干しは、まあまあの味。ウィスキーの消毒もOKだったようです。

梅干しをいつも作っている方が聞いたら「何それ?」と言われそうですが、ある材料でお料理やお菓子に挑戦するのが最近楽しくなってきました。でも、いつか最高においしい梅干しを作ってみたいと思っています。

9/17/2020

林檎の季節

 リンゴの季節になりました。いつもの散歩で行く野原のクラブアップルもまだ少ーし、早いかな?という気もしますが、待てずに摘んでクラブアップル・ジェリーを作っています。




今朝仕上がったクラブアップルジェリーです。イギリスでは実の入ったプリザーヴをジャム、入っていない透き通るものをジェリーという場合が多いのです。ですから、これは日本ではクラブアップル・ジャムです。リンゴ自体は緑色ですが、ジェリーにすればホラ、こんなにきれいな色になります。




近所のお子さんがいらっしゃる方に林檎のケーキを届けたら、なんと庭で採れたたくさんのブラムリー・アップルを持って来てくださいました。図ったら7キロ以上ありました。さて、これを何に使いましょうか?



大急ぎで冷凍。そうすれば一年は持つそうです。




昨日は、このブラムリー・アップルでカップケーキを作りました。




妹に写真を送ったところ、レシピが欲しいというので、今書いているところです。題して「由美子のGlazed Salted- Caramel Apple Cupcakes」日本語では「由美子の塩キャラメルのトッピング付きアップル・カップケーキ」とでもしましょうか?妹はヴィーガンではないのですが、日本食でヴィーガンにできるものが多くあるようで、毎日のように写真交換をしていますが、レシピを送るのは初めてです。

もし、皆さんの中でこのヴィーガン・カップケーキのレシピを知りたい方は送りますのでメールをください。   KijimaTivers@aol.com



9/12/2020

屋外で楽しむ交流

近くの小学校のグラウンドから子供たちの元気な声が聞こえてきます。コロナウィールスが行き交う前は、別に感動もしなかったのですが、今は希望の声に聞こえます。

ロックダウンが始まってから約6か月。解除されても我が家はロックダウン期間中とほぼ同じ生活をしています。主人が持病を持っているので、子供たちも心配しています。一週間前はロンドンに住む息子一家が来ました。ロンドンを出る前にコロナウィールスの潜伏期間と言われる2週間は完全自宅隔離でした。散歩にもいかず、4歳と1歳の子供と一緒にじっと家で過ごす2週間はさぞかし大変だったことでしょう。

娘夫婦はノーフォーク州に住んでいますが、奥さんが体が弱いので、主人同様気を付けなければいけません。それで我が家ではなく近くの野原で合流。ピクニックランチをしました。家族全員が集まるのはお正月以来のことです。




家族や親しい友達と会うことができないのは、淋しいですが、私たち夫婦にとって自宅隔離は思ったより支障なく、楽しいこともあります。しかも今まで気が付かなかった自分を発見したり、人生について考える機会を得ることでもありました。

ウィンズロウは、特に犬好きの人が集まっているのでは?と思うほど犬を連れて散歩している人が多いように思います。いつも行く林や野原で出会う人は犬を連れていないと「犬はどこかしら?」と探すことさえあります。ロックダウン中は、みんな時間はたっぷりあるので、立ち話をすることもしょっちゅう。

リタイヤーしたラテン語の大学教授からはラテン語をちょっと習い(無料で!)、地元の歴史家からは昔のウィンズロウの町の話を、そしてここ数年失業中の若者からは将来の夢を聞かせてもらったり・・・

生涯この付近に住んでいて心臓発作で体が不自由になった人からはウィンズロウに列車が通っていたころの話と共に、ミントの葉をいただいています。



このミントは、彼が小さかった時におばあさんの庭に咲いていたものだそうで、それはもう80年以上前のことです。このミントが香りがとてもよく、ミントティーにして飲むには最高です。何という種類かわからないのですが、おばあさんの庭のことなど想像しながら飲むと味も格別に思えてきます。

私が特に好きなベイリー(毛の色が特にリキュールのベイリーズに似ていることから)という日本犬の雑種に似た犬のオーナーはマッシュルーム狩りをしています。先日は大きなマッシュルームを見せてくれました。本当に食べられるの?と半信半疑。その後何度も会っていますので、毒キノコではなかったようですが。冷凍するくらい沢山のマッシュルームスープが出来たそうです。






教えられた場所に行ってみるとちゃんとマッシュルームがありましたが、ちょっと食べるには勇気が必要。そのまま残して帰ってきました。



イギリスでは明後日から7名以上の集まりはできなくなります。予防接種ができるまでは、こういう状態が続くのでしょうね。安心してどこへでも外出できるようになるのは一体いつのことなのでしょう? 道はまだまだ遠いようですね。でも、私は日本からの旅行者が安心してイギリスに来ることができるようになった時の準備を徐々にしています。その時のことを想像しながら過ごす時間は、楽しいひと時です。旅行者が戻って仕事が開始されるまではまだまだ色々な出来事、経験に出会うことでしょう。そのひとつひとつを大切にして、これからの人生に役立てていきたいものです。

9/10/2020

ジョージ3世のBBC放送受信料滞納

現在イギリスでは国営放送であるBBCの番組を見る人は受信料を支払う義務があります。今までは75歳以上はそれが免除されていましたが、今年から通常額である年間157ポンド50ペンスを支払わなければいけなくなりました。コロナウィールスの影響で徴収開始が遅れ、8月1日からは、対象外者を除くほとんどの75歳以上も他の人同様日本円で2万円以上を支払います。ロックダウンの間、家族にも会うことができなかった高齢者にとってテレビは必需品です。テレビを見ることによって、食費代を節約しなければいけない高齢者も多いはずです。

そんな時に新聞でこんな記事を読みました。「ジョージ3世の未払い:BBCによるテレビ受信料請求」



キューガーデンの敷地内にあるキュー・パレスは現在使われていない王室所有の建物6件を保存するチャリティ団体であるHistoric Royal Palaceのひとつです(ロンドン塔、ハンプトンコート宮殿、ケンジントン宮殿など)。1631年により大きな建物の一部として建てられましたが、現在残っているのはダッチ・ハウスと呼ばれるこの建物のみです。



イギリスの王室が使っていたのは1728年から1818の間で、最後に使ったのはジョージ3世です。Madness of King Georgeno映画(日本語のタイトルは「英国万歳」)で日本でも知っている人が多いこの王様はアメリカがイギリスから独立した時の王で、晩年には精神疾患を患い、1788年にその治療のために利用していたのがこのキューパレスです。



この宮殿に最近BBCから「即急に行動を起こすことを求める!」という厳しい手紙が届いたそうです。Historic Royal Palaceのマネージャーであるレイチェル・マッケイさんは、「毎年この時期になると同じ内容の手紙が届きます。そして私は例年通り、なぜジョージ3世が1820年から受信料を支払っていないかを説明しなければなりません。やれやれ。」とコメントしています。

ツィッターのコメントでは「75歳以上は支払う義務がある。王様だって同じこと!」「BBCは年金生活者を追いかけまわしている」など、面白いものがあったとか。