6/21/2016

In かOutか....2日後に迫った国民投票

後2日....この日にイギリスがEUに残留するか脱退するかが決ります。イギリスの将来が一変するかどうかの大事な日です。このところテレビ、新聞ではもちろんその話題で持ちきりです。今朝ロンドンでミーティングがあり、商店街を歩いていたらチラシが配られていました。




このチラシが示す通り、二日後に投票日が迫っているというのに、まだ心が決らない人が多いのです。そして数%の差でどちらが優勢かが毎日のように変わっています。

裏を見ればこのチラシがどちら側なのかがわかりますが。




ハリー.ポッターの作者であるJ.K.Rowling,理論物理学者スティーヴン.ホーキング博士、ヴァージン.アトランティック航空社長リチャード.ブランソン氏、イングランド銀行総裁マーク.カーニーなどは残留派のようです。

興味深いのは年齢層によって意見が分かれていること。若者は残留派、高齢者は離脱派が多いようです。







我が家では政治に関しては、興奮することもあまりないのですが今回は別です。息子のところに行ってもその話になります。幸い息子の所も我が家も「残留派」なので喧嘩にもならないのですけど、同じ家族で激論になっているという話も聞きます。

どちらにせよ、投票する人には目先のことのみ考えないで長い将来のことを考えて投票してもらいたいです。せっかくベルリンの壁も崩れ、これからはご近所さんとお互いに助け合って問題を解決することが大切です。

一旦離脱したら元に戻ることはできません。「イギリスはひとりでも大丈夫」という時代ではないと思います。

6/19/2016

大発見!

昨日、ガーデンツアーを終えました。ワールドブリッジ社のガーデンツアーは毎年一本は私がご案内させていただいていますが、今回初めて企画当時からの内容が変更されました。以前はウィンチェスター1泊、コッツウォルズ2泊でしたが今年からコッツウォルズに3連泊となり、お客様は毎日荷造りの必要もなく観光や散策に専念できたことと思います。

残念ながら雨の日が多かったのですが雨上がりのガーデンは特に美しく、バラの香りが漂っていました。

キフツゲート.コート
 
 




パブリックフットパスを使っての早朝の散歩では3泊したLords of the Manorのホテル
を遠くから眺めて。

 
 
 
 
 
 
 
 
20分のウォーキングの後に辿り着いたのはLower Slaughterの村。エリザベス女王90歳のお祝いの旗がここにも。
 
 
 
 
バイブリーの民家の庭も華やかです。
 
 
 
 
 
 
 
このツアーで毎年訪れるのが古い友人であるDavidの家です。それはコッツウォルズの典型的な村のひとつであるガイティング.パワーにあります。彼はバーンズリー.ハウスに住み、その素晴らしい庭をデザインしたガーデン作家、講師であった故ローズマリー.ヴェリー女史の友人です。若い頃にしょちゅう彼女の庭の手入れの手伝いをしているうちにすっかりローズマリーさんと仲良くなり、彼がガーデンを作る際に色々アドバイスをしてくれたとか。
 
David の庭にはバーンズリー.ハウスからもらってきた植物もいくつかあります。イギリスの普通の家のガーデンを日本の方に見て頂くと色々なアイディアが湧くようです。ローズマリーさんはチャールズ皇太子とも友人で、Davidの家の中にはチャールズ皇太子がローズマリーさんに贈ったサイン入りの版画も掛けられています。彼は庭のみならず、「男一人住まいの家ですからキッチンは狭いし、子供部屋もないし、イギリスの典型的家庭の家ではありませんが。」と言いながら家の中も開放してくれます。また今年からお隣さんで、ガーデンライターでもあるスーさんの家も日程に組み込まれることになりました。
 
 
最近日本でドキュメント番組が作られたという村ガイティング.パワー。
 
 
 
 
 
 
 
実は彼の庭で私のオッチョコチョイが再発病。いつもDavidが用意して下さる飲み物はコーヒー、紅茶の他にエルダーフラワーのコーディアルなのですが、お手伝いをしている時にお水と思って湯わかしに入れてしまったのが実はコーディアルでした。沸騰する前からいやにぶくぶく泡を吹くなーとは思っていましたが。でも知らないで飲んでみるとおいしいではありませんか! お客様にも試飲していただきましたが、好評でした! ほんのりした甘味と酸味、そしてエルダーフラワーの香りが漂って美味しい!
 
 
Davidも「うーん、なかなかいけるねー。」
 

 
 
 
数日後にDavidから「先日は来てくれてありがとう。ツアーの皆さんによろしく。」と、電話が入りました。「覚えていないと思うけど、君は昨年も同じことをした。コーディアルを湯わかしに入れた。」 あらっ、そうだったかしら。全然覚えていません。去年のお客様、「この紅茶、変わった味。」と思われたでしょうね。
 
「しかし、今回はすごいことを発見した。あの湯わかしをしばらくそのままにしていたらなんと湯わかしの中がピカピカになっていた。」これはすごい発見です。できれば変な薬品や漂白剤など使いたくないです。エルダーフラワーの花は今道端や公園に沢山咲いていますので、湯わかしに入れてみようと思います。生活の知恵って、こうしたアクシデントで見つかる場合が多いですよね。私のオッチョコチョイもちゃんと意味があるのです。
 
 
 
 





6/13/2016

湖水地方の写真

いつも国内のツアーから戻ってロンドンに入った途端に浦島太郎のようなショックを感じます。つい数時間前のあの景色は別世界。先日のお客様は列車で湖水地方までご一緒して湖水地方で専用車をチャーターして周りました。事前に車の会社とある程度のコースは考えていましたが、現地では運転手と一緒にお天気やお客様のお好みを入れながら最終的に行き先を決めました。2泊のご滞在でしたが、けっこういろいろな場所を周りました。

湖水地方はいつも雨が多く、夏でも寒い日があるくらいでしたが今年は例外。20度以上の日が続き27度になった日もあり、「ここは一体どこ?」と思うことも。昨年暮れの洪水の被害があちこちに見られる中、今度は干ばつです。いつもは素晴らしいあの緑の世界も、ところどころ茶色になっていて、小川も川底の石がゴロゴロ見えていました。

それでもやはり湖水地方です。まだまだ緑も水も豊富です。その景色は本当にロンドンとは全く違う世界でした。


湖に一羽だけ浮かぶ白鳥。何か意味ありげ。お連れさんは? 夫婦喧嘩....したかな?


 
 
 
 
 
 
湖水地方と言っても湖だけではありません。登山やウォーキングのためにやって来る人も大勢います。
 
 
 
 
 
その名も‘サプライズ.ヴュー’というこのスポット。眼下にはダーウェント湖が。
 
 
 
 
 
昔は荷物を運ぶ馬のために作られた橋です。こんなところまで馬が来たの? というほど人里離れた場所に今は観光客が集まります。
 
 
 
 
 
 
犬も楽しそう!
 
 
 
 
ピーターラビットの作者であるビアトリクス.ポターが所有していた農家ヒルトップ.ファームでは今もピーターラビットが出てきそうです。
 
 
 
 
レジャーペースでウォーキングするのであればバターミア湖沿いのウォーキング。車椅子の方やバギーに乗った赤ちゃんとも一緒に楽しめます。
 
 
 

湖水地方はアウトドアスポーツでも有名ですが、その他ガーデンや芸術に興味のある方も十分楽しめます。今回のお客様は建築、インテリアにも興味を持っていらっしゃって、アーツ&クラフツ(民芸運動)を取り入れた家Blackwell Houseにもご案内しました。そのことはまたこのブログでご紹介しますね。

6/12/2016

あそこにもここにもユニオンジャック

今、イギリスはユニオンジャックだらけです。

今年は女王さまが90歳になられ、おめでたい年であることはイギリスに関する世界中のマスコミに取り上げられています。

昨日はTrooping the Colourの(軍旗敬礼分列式と呼ばれ、毎年6月に行われる女王の公式誕生日記念儀式で、主なロイヤルファミリー全員が列席する中大勢の衛兵が行進したり、空砲発射や空軍儀礼飛行などが行われる)日でした。

以前は私はこの日は必ずと言っていいくらい頻繁にロンドンで仕事をしていて、その日は観光の予定をかなり変更しなければいけなかったのですが、最近の私の仕事は郊外が多く今年も昨日までコッツウォルズでしたのでTrooping the Colourの儀式は帰宅してからテレビで見ました。

今日はストリート.パーティの日です。イギリスでは何か国のお祝い事が(ロイヤルウェディング、戴冠式など)ある時は、道路に長いテーブルを置いて、紅茶と共にサンドウィッチやケーキを食べながらご近所の人たちと騒ぎながら楽しい時間を過ごすのが伝統になっています。今年は何といってもバッキンガム宮殿の前のThe Mall(ザ.マル)という道で行われるストリート.パーティ「パトロンのランチ」が目玉です。

この写真は数日前の早朝に撮った写真。この道がThe Mallです。
 
 
 
 
 
 
 
 
今日のこのパーティは女王が関係している600のチャリティの募金活動のために抽選で選ばれた1万人が(会費はひとり150ポンド)この沿道でパーティを楽しみます。マークス&スペンサーが用意したバスケットにはサンドリガム宮殿のリンゴで作られたジュース、スコットランドのスモークドサモンのムース、ウェールズのチキンサラダ、イギリスの夏の野外パーティにはかかせない甘いアルコール飲み物「ピムズ」、ポークパイ、サンドウィッチ、デザートなどです。
 
 
今、朝の11時。なんだか雲行きがあやしくなってきました。雨が降らないことを祈ります。女王様、フィリップ殿下もお出ましになるそうですから本当に特別なストリート.パーティです。
 
 
私が昨日までいたコッツウォルズでもユニオンジャックを多く見かけました。そしてお店のウィンドウにも。
 
 
 
 
明日からは今年初めてのガーデンツアーが始まります。 あっ、雨が降ってきました。 女王様、 お風邪などお召になりませぬように!


6/05/2016

カルチャーツーリズムUK初のツアー

一昨日カルチャーツーリズムUK初のグループツアーが無事終了しました。翌日、帰国された方や数日延泊される方など、現地発着のツアーでしたので航空便も自由に選んでいただけますし、にッ数もそれぞれの都合に合わせられること、またロンドン在住の方にもご参加いただけたことで新しいタイプのツアーには適していることも実感しました。

このツアーが終わった直後に他の仕事が入っていて、明日から湖水地方ですので今日は簡単にツアーの報告をさせていただきます。詳しくはカルチャーツーリズムUKのサイトにいつか(7月に入ってからになるかもしれませんが)載せますのでご覧ください。(www.culturetourismuk.com)

ツアーは皆さんが前日から宿泊されているロンドンのミレニアム.グロスターホテルからスタート。この日は午前中にヴィクトリア&アルバート.ミュージアムを2時間強の時間でご案内しました。今回は完全に紅茶、食に関係のある部分のみのご案内でしたが、とにかく見ていただきたいものが多すぎて最後には少し駆け足になってしまいました。でも皆さんにはここから始まるツアーの予備知識を学んでいただけたことと思います。

そして3時半頃にデンマンカレッジに到着。それぞれのお部屋にチェックインです。





カレッジのベッドルームは基本的に全てシングルで、それぞれの部屋は20万人以上の会員を持つWI( Women’s Institute 婦人会)の支部の人たちがデザインしたもの。私の部屋は東ケント州支部のお部屋でした。素晴らしい刺繍が飾られていたり、全てのお部屋はセンスの良さがたっぷり表れていて素敵でした。






チェックインの後は、お茶を飲みながらミーティングです。
 
 




この日デンマンカレッジに到着した人たちへ校長、講師たちからの歓迎のご挨拶です。






翌日はベイキングのクラスです。ヴィクトリアスポンジ、ベイクウェルタルト、スコーン、ショートブレッドなどを習いました。


 



講師によるひとつひとつのお菓子の実演の後は皆さんにも作っていただきました。






長年お菓子を作り続けている方、今回初めてケーキを作る方と経験はまちまちでしたが、出来は大成功。使い慣れていないキッチン道具もすんなりとこなしていましたよ。


 












レッスンの合間には午前と午後にお茶とお菓子の休憩があります。





朝食、昼食はセルフサービス。暖かいもの、サラダなどお好きなものを召し上がっていただけます。









お菓子のレッスンの後は先生がデモンストレーションしてくださったものをいただきました。皆さんが作ったものはお持ち帰りです。日本まで持って帰られました。






翌日はティーカウンシルのティールームアワードで優勝し、後ご自身も審査員としてイギリス中を周られたアイリーン女史から紅茶文化のレクチャーを受けました。メンバーの中にはティーショップを経営されている方もいらっしゃって審査の対象になる大事な部分などを教えていただき、今後のビジネスに関して学ぶことが多かったようです。






エドワード時代のデザインで作られたティーガウンです。







 
 
 
レッスンの合間にカレッジの散歩。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
カレッジのあるマーチャムの村の散歩も。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
カレッジでの滞在後はコッツウォルズの観光です。
 
 
 
 

パブリックフットパスも歩きました。




ツアー最後は19世紀にアフタヌーンティを考え出したベッドフォード公爵のお宅ウォーバンアビーへ。











そしてロンドンに戻る前に日本の天皇陛下ご夫妻も訪問されたハートウェルハウスへ。
 





アフタヌーンティの前に広い敷地を散歩しました。

 






丁度金グサリの綺麗な時でラッキー。
 



ツアー最後の時間はやっぱりアフタヌーンティです。ハートウェルのアフタヌーンティは執事のような格好の方がサーヴしてくださって、なんとなく公爵夫人になったような.....
 




 



今回は告知してから締め切りの期間が短く、お申し込みいただくお客様の人数が気になったことももありましたが、カルチャーツーリズムUKとしての初めてのツアーですので催行人数に達しなくても是非催行したかったわけです。

その結果7名の方にお申し込みをいただきました。さまざまな年齢の方が日本全国から、そしてロンドンからご参加頂き皆さんとても素敵な女性たちで初めからすっかり気が合ったようで和やかな雰囲気の中で紅茶文化、アフタヌーンティ文化、そして最後には全てがつながるイギリス文化を実際に体験しながら学んでいただけたことは私にとっても本当に素晴らしい経験になりました。

何より、「このツアーでもっと自分を客観的に見ることが出来るようになりました。」「考えさせられることを沢山経験しました。」「また是非イギリスに来ます」というご意見が聞かれたことが私にとっては一番うれしいことでした。

今回の写真はメンバーの方たちのお許しを得て掲載させていただきました。ご参加下さった皆さん、ありがとうございました。またお会いしましょう!


 
 


またこのツアーにご協力をいただきましたDenman College, RSVP Butlers Ltd.,
 Prestige Incoming Servicesに深くお礼申し上げます。