9/13/2022

毎日の報道は女王様ご逝去、チャールズ3世のご即位 の儀式でいっぱいです。イギリスと言えばエリザベス女王という実に大きな存在だった方が、死去されたこと、そして女王以外の君主が誕生されたこと自体実感が湧かない毎日です。




特に愛されたバルモラル城。誰かがこんなことを言っていました。「女王がバルモラル城にいらっしゃるときは、門に王冠をかけて、ご滞在中は妻、母、祖母、曾祖母に徹していらっしゃった。」と。そんなバルモラル城で亡くなられたことが何か象徴的なことに思えます。そしてもしイングランドで亡くなられた際は、愛するスコットランドの人々がお別れを言う機会もなかったであろうという事実が、更に女王とスコットランドの絆を強くした気がします。




今日までご遺体はエジンバラのセント・ジャイルズ大聖堂に安置され、人々がお別れをしています。そして今日の午後にロンドンに戻られます。


カルチャー・ツーリズムUKの9月のオンライントークは、7月に続き、テュ―ダー王朝のお話ですが、内容を少し変更して、最初の10分くらいは現在のイギリスの状況をお伝えしたいと思います。どうぞご参加ください。

第35&36回目 「テューダー王朝  その2&3」

前回(テュ―ダー王朝 その1)ではテュ―ダー王朝にたどり着く前のばら戦争からヘンリー8世の最初の結婚までをご一緒に学びました。今回はその後のヘンリー8世の2度目のお妃であったアン・ボリンの話から始まります。この時代はイギリスの国教がカソリックからイングランド教会に変わった時期で、歴史上大変重要な時代です。ヘンリー8世と6人のお妃のことはこれまで映画やテレビドラマにもなっているほどですが、ヘンリーの離婚、再婚によって、この国がどのように変化をしていったのかを詳しく観てみましょう。

期日:その1

     9月15日(木)  19時より(イギリス時間11~12時) 

     9月17日(土)  20時より(イギリス時間12~13時)  

            その2

     9月22日(木)  19時より(イギリス時間11~12時)

     9月24日(土)  20時より(イギリス時間12~13時)

お申し込み:info@culturetourismuk.com 

 定員:各30名 

 料金:各¥1,000 

*トーク終了後はいつものようにおしゃべりの会を設けます。興味のある方は、是非ご参加ください。

9/09/2022

エリザベス女王が逝去されました。

 



スコットランドのバルモラル城で静養されていたエリザベス女王が、昨日逝去されました。昨日から、テレビでは女王関係の報道が多く、今日はBBCでは一日中放送されるそうです。

さっきは国会で議員たちが追悼の言葉を述べていました。それぞれの議員が個人的に女王と会った時の思い出などを語っていましたが、知らなかった女王の一面を見たような感覚と、「やっぱり思った通りの女王様だった。」という気持ちが重なります。

これまでのイギリスの君主の中では最も長く在位された女王様は今年ご即位70周年を迎えられたばかりでした。昨年4月最愛の夫君であったフィリップ殿下を失くされてからは健康も思わしくなく、国民の心配がとうとう昨日残念な結果になってしまいました。

この国には王制に対して批判的な人はいますが、エリザベス女王を個人的に批判する人はほとんどいないと思われるほど、女王の人気は絶大なものでした。何より女王としての「義務」をいつも優先し、イギリスの君主として、また英連邦加盟国(British Commonwealth of Nationas)である54カ国の首長としての功績は誰もが知るところです。

国民の多くにとってはエリザベス女王は唯一の女王であり、それぞれの人生の中で大きな部分を占めて来ました。

ご冥福をお祈りします。


昨日バッキンガム宮殿の正面にかかった二重の虹 


© Her Majesty Queen Elizabeth Ⅱ 2022


バッキンガム宮殿

             © Her Majesty Queen Elizabeth Ⅱ 2022