7/26/2017

家族旅行の大切さ

昨日は久しぶりにお客様をコッツウォルズにご案内しました。お客様がすでにコッツウォルズに滞在されていましたので、コッツウォルズ発着の仕事でした。



 


ウィンズローから私の車で約1時間半。ラッシュ時の渋滞を考え余裕を持って行ったのですが、渋滞どころかカントリーロードはすれ違う車もほとんどないくらい。高速道路を乗り超える辺りで数分の渋滞があっただけで、ミーティングの時間1時間前にはちゃんと到着しました。




何と言っても、田舎道を運転するほど気持ちの良いことはありません。自然にはな歌も出てきます。

今回のお客様はご家族5名。いつもながら家族旅行の素晴らしさを一緒にシェアーさせていただく幸運を感じました。日本の学生さんは「クラブがあるから。」という理由で家族と一緒の時間、あるいは友達と過ごす時間まで限られてしまうことが多いように感じます。「欠席したら他のクラブ員に迷惑がかかるから。」という日本人の責任感も大きな理由のようです。

でも長い人生で後になって思い出すことは家族との思い出か、その間家族から離れてクラブに専念する1週間か?を考えるとクラブに100%集中する学生生活も大手を振って賛成することはできないように思います。イギリスでは一部を除いてクラブはあくまで学校生活の一部であって、それが暮らしの中心というケースは耳にしません。

個人的な意見ですが若い頃はひとつのことに集中するより、とにかく色々な経験をしてもらいたいと思います。「経験が人を作る」と誰かが言っていましたが、全く同意見です。経験は楽しいことばかりではありません。苦しいこともあるかもしれませんが、全ての経験を通して学ぶことはこれからの長い人生で大きな意味をもつことでしょう。

今回ご案内させていただいたお子さんたちも(17,16,12歳)、きっとこの旅行の思い出は一生心に残ると思います。たった一日のお付き合いでしたがずっと以前からお付き合いさせていただいているような親しみを感じました。

さて、今回はガイドブックで色々事前にチェックされたお客様のご希望でスノーズ.ヒルのラベンダー畑にご案内しました。時期的に終わっているかな?と少し心配しましたが車から青紫の地面が見えてきました。そして車を降りた途端にラベンダーの香りに包まれた空気。








私も3ポンド50ペンスでドライラベンダーの束を買ってきました。部屋中ラベンダーの香りが漂っていい感じです。

7/22/2017

ジェイン.オースチンの命日に。

最も人気のイギリスの女流作家のひとりジェイン.オースチンが他界してからちょうど200年経った7月18日(1817年7月18日死去)、イングランド銀行総裁は彼女が眠るウィンチェスター大聖堂で新しくポリマーでできた10ポンド紙幣を披露しました。一般に出回るのは9月14日だそうですが、これまで女性が紙幣に使われた例は非常に少なく、クリミア戦争で負傷した兵士たちの看護をしたり、イギリスにおいては看護師を養成したことで知られるフローレンス.ナイチンゲールと、刑務所を含む社会改革者のエリザベス.フライくらいしか思い当りません。女性が少ない件に関しては長い間キャンペーンが行われていて、今回やっとジェイン.オースチンの登場となったわけです。




ただ、写真下に書かれている文章には賛否両論があります。 "I declare after all there is no enjoyment like reading!" 「結局読書以上に楽しいことはないと確信をもって言えるわ!」
オースチンファンがこれをよしとしていない理由は、この言葉は「高慢と偏見」に出てくることは間違いないのですが、言ったのは読書には全く興味のないキャロライン.ビングリーが言った言葉だからです。「イングランド銀行の人たちはジェイン.オースチンを読んだことがあるの?」とお怒りです。


「高慢と偏見」(映画とBBCのドラマで日本でも大人気を博しました)「分別と多感」「エマ」などジェイン.オールチンの作品は、世界中でいつの時代にも多くの人々に読まれています。牧師の娘として生まれた彼女ですが、ともすればその時代に外の世界とはあまり接触を持たず、両親や兄弟姉と共に牧師館で閉鎖的に暮らした女性のイメージを強く持つものです。しかも41年と言う短い生涯でした。でも彼女の作品をみれば経済的、その他の事情で引っ越しを繰り返し、それぞれの場所での社会構成や人間関係をするどい目で観察していることがわかります。

何と言っても、彼女の生きた時代はジョージアン時代の後期にあたりフランス革命、フランスとの戦争時のイギリスの情勢、そこの住む中流階級の人たちの習慣、ものの考え方、暮らしが手に取るようにわかります。そこがジェイン.オースチンという作家がこれほどまでに読まれていてファンが多い理由ではないでしょうか。

そして一番私が感心するのは、女性の立場が固まっていて、更に階級制度が強く根付いている時代においては伝統、習慣に流されがちな女性たちが多いはずですが、オースチンは人としての信念をしっかりもって生きたことです。

私はBBCでドラマ化した「高慢と偏見」が好きで、全巻のDVDを年に一回くらいひっぱり出してきて見ています。またこの小説を基にして映画化されたものが「ブリジット.ジョーンズの日記」ですが、そのロケ地になったコッツウォルズのスノーズヒルも好きな村ですので、よくお客様をご案内します。

スノーズヒル。映画では冬のシーンですが、ここに人口の雪をまいて撮影されたとか。




その他、ジェイン.オースチンの作品を基にして作成された映画、テレビドラマのロケ地になったところをご紹介しますね。

                
2005年制作された映画「高慢と偏見」でミスター.ダーシーの住む館ペンバリーとして使われたチャッツワース.ハウス
 
 
 

BBCのドラマ「高慢と偏見」で使われたライム.パークの館
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
主人公のリズィーがダーシーの留守中にダーシーの住む館ペンブリーを見学に行った時、思いもよらずこの池で泳いだ後のミスターダーシーとばったり出会うシーンがあります。でもご一緒したお客様から、「実は水からあがるシーンは他で撮影されたみたいですよ。ここの水は汚れていて使えなかったんですって。」とお聞きして、あのイメージがいっぺんに吹き飛んでしまいました。
 
 
同じくBBCの「高慢と偏見」でペンンバリーの館のインテリアとして使われたサドブリー.ホール。
 
 
 
 
 





この他にもバーリーハウス、コッツウォルズのレイコック村や、その修道院などがあります。実は私の住むウィンズローの町のすぐ近くにクレイドンという上記のフローレンス.ナイチンゲールに縁の深い18世紀の館があります。ここもロケ地に使われたそうですが、私はまだ訪れたことがありませんので、近いうちに行ってみようと思っています。

ジェイン.オースチンの命日は終わりましたが、テレビでは彼女関連のドキュメンタリーやイベントニュースが後を絶ちません。

7/19/2017

湖水地方が世界遺産に。

今月初め、湖水地方にある2300平方キロの地域がユネスコの世界遺産に登録されました。世界遺産にしようという運動は1986年から始まり、それ以後2回のチャンスを逃して今回やっと、イギリス内ですでに世界遺産に指定されている30件の仲間入りができたというわけです。












イギリスを代表するロマン派詩人ワーズワース(1770~1850)の作品を読めば、「人間も自然の一部」であることを強く感じます。そういうワーズワースは湖水地方をこよなく愛し、自然の偉大さ、壮大さ、美しさをその詩に表しています。


ワーズワースの住んだ家 「ライダル.マウント」と「ダヴ.コテージ」
 
 
 
 
 


今では年に1800万人の観光客が訪れるということですが、それでも200年以上前にワーズワースが妹のドロシーと歩いた丘や湖水沿岸はほとんど当時のまま残っています。またピーターラビットの絵本の作者であるビアトリクス.ポターもこの美しい自然を保存するために本から得た収入を土地を買うことに費やし、その広大な土地は死後ナショナル.トラストに寄贈されました。


ビアトリクス.ポターが住んだヒルトップ.ファーム
 
 
 
 

こうして歴史の中の人々がその保存に努力したからこそ、今の湖水地方が存在するのです。今回ユネスコの世界遺産に登録されたことで、将来もこのままの景観を保つことができるように願うばかりです。

ロンドンから湖水地方に行くには列車か、観光バスが便利です。私は日程にかなり余裕のある方々をドライバーガイドとして途中で観光も兼ねて一泊以上しながら湖水地方までお連れして、現地では私の車でご案内することはありますが、日程にあまり余裕のない方とはロンドンのEuston駅からWindermere駅まで列車で行き(Oxenholmeで一回乗り換え)、そこから現地の貸切バスか、人数が少ない場合はタクシーをチャーターして周ります。現地のバスは小さ目のバスが借りられるので、大型バスでは行けない狭い道を通る事もできます。ですからどんなに観光客が多い真夏でも人の姿をあまり見かけない静かな自然を楽しむことができます。

そして湖水地方に行かれたら是非、30分でもウォーキングをすることをお勧めします。ウォーキングルートは数え切れないほどありますが、例えば、車椅子の方、歩くことに慣れていない方はバターミア湖やターンハウズの湖畔を。一周することもできますが、ご自分の体調に合わせて途中でUターンすることも可能です。


 
 
 

 


急な坂道は苦手だけれど、少しくらいの距離は大丈夫という方は上の写真のライダル.マウントからダヴコテージまでコフィン.ルートの対岸のルートが素敵です。途中グラスミアの村で名物のジンジャーブレッドのお土産を買ったり、お茶をしながら。ワーズワースファンにはお墓参りというおまけつきで。ライダル.マウントやダヴコテージを見学したりしながらフルデーコースとしてに楽しめます。

少しくらいの坂道ならOKという方、列車に乗るまでに時間のある方は、ウィンダミア駅そばのOrrest Headを。頂上に行く寸前で少しだけ急な坂道になりますが、頂上での時間も含め往復1時間半くらいで行けますので、長い時間を費やすことができない方には便利です。



急な坂OK,登山OKという方には......すみません、私も未経験です。でも山岳救助隊がいるくらいですから(犬と一緒に大活躍!?)、一番高い山が富士山の3分の1でも、決して甘く見ないでください。そして私のようなフツーのガイドではなく、ちゃんとマウンテンガイドに案内してもらうことです。以前、ガイドなしで登山した日本のグループが道に迷って救助隊が出たという話も聞いたことがあります。

イングランドでは一番雨の多い地域です(場所にもよりますが、年間降雨量は200センチ程度)。でも雨上がりの湖水の景観は特別ですし、曇り空であってもその美しさにはため息が出るでしょう。そして霧もまた美しい!










 
 


湖水地方に行けば、イギリスが多く詩人や作家を生み出したことが、単なる偶然ではないような気持ちにさえなります。

7/18/2017

珍しい野菜

お隣さんから、今日また畑で採れた野菜が届きました。今度はちょっとおもしろ野菜。「これ、ゴードという野菜なのだけれど、どうやって食べるのかわからないんだよ。苗をもらって畑に植えたら実がなったんだ。」と。




ズッキーニ、じゃがいもと一緒に届けられたこの野菜はまるでどんぐりみたいな形です。「料理法がわかったらおしえてね。」とお隣さん。さあ、それからインターネットで色々調べました。そうしたらなんとゴードは料理よりも楽器用とか装飾用とかの方がポピュラーみたい。でも、この傘の部分を切れば、その中に詰め物をしておいしい料理が出来そうです。

日本ではカボチャはカボチャとして売られています。でもイギリスではカボチャはkabocha squashと呼ばれていてsquashの中の一種類に過ぎません。kabocha squashも、今日お隣さんからいただいたゴード(gourd)もズッキーニもイギリスではcucurbita と呼ばれる種類に属するようです。

そしてこのcucurbitaは更にcucurbitaceaに属し、その中にはメロンやスイカなど965種類の瓜類が含まれているようです。おもしろい野菜は限りなくありますねー。

ウィンズローに引っ越してきてから物々交換が日常行われるようになりました。ベイリーフだっていただいたものを乾燥させてシチューに入れました。物々交換という原始時代の流通法がやっぱり最高だなーと思うこの頃です。

7/17/2017

ベジタリアン.パブ

イーストアングリアに住む娘たちの所で数日過ごしている時にランチをとったパブはベジタリアン専門のパブでした。イギリスではパブに限らず、ほとんどのレストランではベジタリアン用の料理は少なくともひとつは用意されているのが普通ですが、ベジタリアン専門のパブはこれまでロンドンで一度行ったのみ。当然のことながらお肉、お魚料理は一切ありません。

今回行ったレッド.ライオンという名のこのパブは娘の家から車で10分ほどのところ、中世の建物が並ぶラヴェナムの町からは15分くらいで行けます。





面白い看板。
‘ 特別に用意されたホームメードのベジタリアン料理
ファミリー、ガイド犬、そしてお行儀の良い肉食人間は全て歓迎 ! ’
 

 
 
ワインを含めた飲み物も全て完璧にベジタリアンです(通常のワインはベジタリアンではないものが多いのです!このことはまたブログでご紹介しますね)。このパブはベジタリアン料理ですが、メニューには「ヴィーガン.オプション」というのが多くあって、特に卵や乳製品を使わないで料理してもらうこともできます。つまりベジタリアン用かヴィーガン用かを選択できます。
 
 
 
 
今回は4人で行きましたが、全てヴィーガン用の料理をオーダーしました。 前菜の天ぷらは日本のものと全く同じです。天つゆの代わりにディップ用のビーガンのわさびマヨネーズが添えられていて、初めての経験でした。天ぷらはお塩か天つゆと思っていた私も、天ぷらの人気が益々上がってきているイギリスで、色々な創作ディップを食べているうちにだんだん慣れてきました。その中でも前菜にわさびマヨネーズと一緒に食べる天ぷらはなかなか気に入りました。
 

 
 
 
 
マッシュルーム.ストロガノフ
 
 
 
 
ベジタリアン.バーガー。フライドポテト(チップス)は絶品でした。
 
 
 
 
マッシュルーム.ウェリントン。もちろんソースは乳製品を使っていないのですが、単に豆乳クリームで作られたものではないことは確か。このコクと味はどこからきたものでしょう?
 
 
 
 
レンゲ豆のパイ
 
 
 
 
ロンドンでもベジタリアン専門のパブに行きましたが、特にお勧めと胸を張って言えませんでしたが、ここはきっと皆さんも気に入ってくださると思います。Red Lionという名のパブは国中に沢山ありますのでお間違えのないように。一番多いパブの名前だそうです。
 

7/09/2017

久々に感激したこと。

我が家の庭にそれはそれは美しい蝶々が来てくれました。植木鉢、トレリスにとまりながら空中をヒ~ラ、ヒーラしばらく飛んで、隣の庭に移動していきました。

実は、私の庭はいまだに植物はあまりなく、前の家から持ってきた小さな葡萄の木、引っ越し祝いに友人からいただいたデイヴィッド.オースチンのバラ2本しかないんです。葡萄は花がついていませんし、美しい香りのバラたちはすでに終わりかけています。まずは蜂や虫類、鳥をよぶことから始めようと思って、こんなものを買いました。




この変わった形の容器の中にはスポンジが入っていて、そのスポンジは蝶々が好きそうなネクターがしみ込んでいます。そのせいでしょうか、蝶々が来てくれたのは。


蜂、てんとう虫をよぶのにはこれを買いました。
 
 




上の六角形には松ぼっくりが入っていててんとう虫ようです。
 
 
 
 


下は蜂用です。
 
 
 


お隣さんが蜂用のものを持っていて、勧められました。さあ、我が家はどうでしょう?まだ蜂は見ていません。

これらを抱えてルンルン気分で帰ってきたら、主人に言われました。「せっかく来てくれても花がないんじゃなー。」 そうだ!せっかくお客様を招待しても、食事どころかお茶も用意していないのと同じですものね。

イギリスでは第二次世界大戦後、なんと97%のメドーが(畑として耕されていない、また人の手が入っていなく、野生の草花が咲いているところ)失われてしまったとのこと。野菜、穀物を育てるには受粉に一役かってくれている鳥、虫たちが必要です。それを全部人間がしなければならない事態になったら大変です。

さあ、これから虫たちが喜ぶ植物をどんどん植えていきましょう。メドーを作るにはあまりに小さなガーデンですが、9月になったら大き目の植木鉢に野生の花を植えてみようと思います。正確には「野生の花と同じ種類の種」と言うべきですね。

7/07/2017

芥子の畑?

この時期に田舎に行くと真っ赤な芥子の畑に出会うことがよくあります。あまりの大きさに皆さん驚かれます。「イギリスでは芥子を栽培していいの?」と。





でも、これらの芥子は栽培されているのではなく自然に育っている、いわゆる野生の芥子です。畑として耕されることが芥子の種には大切なので人の手が入らない野原よりはむしろ麦畑などに一緒に咲いています。

ご存知のように芥子からはアヘンが取れますので「日本では芥子を栽培することは許されていませんよ。」とよく聞きますが、イギリスでは栽培自体は法に反しません。ただこれを薬用(モルヒネなど)に使うとなった時にはライセンスが必要です。当然のことですが。ですからこちらのガーデンに行けばさまざまな色の芥子が植えられています。特に薄いピンクの芥子は綺麗ですよね。優しい感じです。

でも畑を覆うこの目の覚めるような真っ赤な芥子の花はガーデンの芥子とは違います。圧倒されます。正にイギリスの夏を感じさせてくれます。

また毎年11月には戦死者を追悼するRememberance Sundayという日がありますが、この時期になれば多くの人が芥子の造花を胸にしています。第一次世界大戦でフランダースで激戦があり大砲などで土が荒らされた場所に芥子の花が多く咲いたのですが、それをカナダの軍医の詩に基づいて「戦死者を弔う花」として芥子が使われるようになりました。


 

 
 

こういう芥子の花を「雑草」と言う人もいますが、雑草だって綺麗なものは綺麗なんですから。

 

7/06/2017

お見舞い申し上げます。

九州で大雨の被害が続出していると報道されています。被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

九州には大分、鹿児島、福岡、長崎など私がご案内させていただいたお客様が多くいらっしゃいます。その方たちの事を思うと心が痛みます。どうしていらっしゃるでしょう。これ以上の被害がでませんように。また救助活動をされている方々もくれぐれもお気を付けて。


7/05/2017

ボーイパワー

デイリー.テレグラフ紙に載った記事です。今年のイギリスの夏は例外的に暑い日が続いています。そこでデヴォン州にある学校で、男子生徒がショーツをはくことを学校側が認めなかったために50名の男子生徒がスカートで登校(男子生徒がスカートを禁止するという規則はないため)。学校側はついに来年からショーツを認めると発表しました。






学校側では、更に夏はタイの使用の義務化を廃止、シャツの一番上のボタンをはずす許可、特に暑い日はシャツをズボンの外に出すことを許可すると発表しました。





上の写真はローカル新聞に載ったものだそうで、そもそも15歳のライアン.ランべス君が(上記左)考え出したことで、その友人ふたりが賛同して広がったものだそうです。こういう学生がいるのって頼もしいですねー。

以前、ウェールズの学校への視察訪問に仕事でご一緒した際に聞いた話ですが、その学校では毎週一回 ‘Meat Free Day’ というのがあって、この日の給食には肉類が一切出されません。学校側は最初は、「生徒だけではなく、職員、庭師が力をつけるためにお肉は必要」と反対しましたが、「力をつけるのにお肉は必要ない」という生徒のプロテストで、ついにMeat Free Dayができたそうです。

ずっと前ですが、日本の学校で制服、身なりにあまりに厳しい規則に抗議した生徒に対しての先生の答えは「規則だから仕方ないだろう。」という答えになっていない答えが返ってきて驚いたことがありました。規則は環境、状況によって変えていかなければ単に「変な規則」としてマイナスになっていきますよね。

スカートをはいた男子生徒、あっぱれでした。

これに対して、「最近の教育はトランスジェンダーを推進している」とする教育家もいます。どちらにしても社会の中での男女の差が年々縮小されていることは確かです。「男だから」とか「女だから」という言葉は、近いうちに失われる可能性もあるかもしれません。