8/31/2017

keiko T. さんが北海道新聞に。

8月24日のブログでご紹介させていただいたKeiko T.さんの記事が北海道新聞に載りました。


 
 
 





数日前、ロイヤルアルバートホールで、北海道新聞ロンドン支社のFさんにお会いしました。彼のインタビューを受けるKeikoさん。





6か月のイギリス滞在を終えられて、明日帰国されます。いつかご主人を含めご家族の方々とイギリスを訪れてください。24日のブログを読まれた大阪のお客様からすでにメールをいただきました。今回の新聞もそうですが、Keikoさんは沢山の人に夢と勇気を与えてくれることでしょう。偶然にも先週、50歳で大成功をしたアーティストにお会いしました。彼女の言葉は正にKeikoさんと同じ。

「夢を実現させるのに年は関係ない。」
 
 
人間は夢を実現させる時期は人によってそれぞれ違って、「今!」と思う時がその時と思います。夢を実現させようという強いエネルギーがその時を決定してくれます。私も彼女から大きな希望のエネルギーをいただきました。
 


8/30/2017

ドッグショー

ウィンズロウ.ショーにルビーとジャスパーも連れていきました。ジャスパーの方は、リードをつけて
歩くと、他の犬に吠える癖があります。でも、「たくさんの犬がいるところに連れて行ったら、一匹一匹に吠えている時間がないので諦めるでしょう。」と言うのが私の魂胆でした。ドッグショーも行われていました。




イギリスでは世界的に有名な犬の品評会であるクラフツ(Crufts)が毎年開催されます。私はずっと前に、日本からいらっしゃる犬好きのお客様と一緒に仕事として毎年行っていました。そのうちにだんだん英国ケンネル協会が決める審査の基準に疑問を持ち始めました。それは決して犬の健康のために定めた基準ではなく、全くその反対で犬にとっては虐待に値する基準も多くあったのです。毎年クラフツに行く度に心が重くなり、10年以上続けた仕事から降りることを決心しました。お客様とは長いお付き合いで、親しくさせて頂いたのでこの仕事を辞めることは淋しくもありましたが、どうしても納得がいかなかったのです。

その後、BBCの調査の結果が出て、英国ケンネル協会に審査基準を改正することを求めましたが彼らはこれを無視。ついにBBCは50年続いたクラフツの生中継を断ち切りました。また44年続き、毎年クラフツへ150万ポンドの収益をもたらしたとされるペディグリーチャム(ドッグフード)は、このBBCの番組の後スポンサーを降りました。もう10年以上前のことです。ですから今はクラフツの名もあまり聞かなくなりました。


でも、最近私が行くドッグショーは全く違ったショーです。例えば今回のウィンズロウ.ショーのドッグショーのカテゴリーは19ありました。例えば‘子犬の部門’‘7歳以上のベテランの部門’‘ジュニアハンドラーの部門’の他、‘ハンサムな犬部門’‘可愛い女の子部門’‘レスキューされた犬部門’‘一番尻尾を振る犬部門’‘一番オーナーを愛している部門’‘一番素晴らしい雑種部門’ 等々。

ジュニア.ハンドラー
 
 
 
 
 

私たちはルビーとジャスパーを出すつもりはなかったのですが、受付のブースを通った時に、主人と顔を見合わせました。両方とも「出してみる?」とすっかりその気になっていたのです。ジャスパーは思った通り、あまりに沢山いる犬に「いちいち吠えていられない」と悟ったようで、大人しくなっていましたし、私は、いつかルビーの美しい歩きをみんなの前で見せたいという思いがずっとありましたから。それでレスキューされた犬の部門に出すことに。


レスキュードッグの部門。
 
 



結局3本足の犬が優勝しましたが、たしかに彼(彼女?)は美しかった。納得....というわけでルビーもジャスパーも賞はいただけませんでしたが、良い経験だったことでしょう。
(ショーに出たことさえ知らないのに、親バカぶりはいつも同じ。)


動物は自然に育ててこそ美しいのではないでしょうか。審査の基準で頭を小さくするためにブリーディングを繰り返し、脳みそが圧迫されて死んでいくような、そんな基準って正に虐待と思います。動物愛護、保護が益々大きく取り上げられるようになって、伝統的なドッグショーも審査基準を変えないと将来は動物を虐待しないドッグショー以外は姿を消すことは目に見えています。

昔、愛犬のロビーをドッグショーに出して優勝したことがあります。カテゴリーは「審査員が一番家に連れて帰りたい犬」でした。それはクラフツでチャンピオンになるより、もっともっと価値のあるものでした。

8/28/2017

ウィンズロウのお祭り

50年ぶりの暑いバンクホリデーを記録した今日、ウィンズロウの町ではウィンズロウ.ショーというお祭りが開かれました。驚いたことに、ものすごい人の数!明らかに人口以上の人が来ていました。町を走る車の数も見たことがないくらい多く、なんだかロンドンを思い出しました。
 
 
入場するのにも行列です。
 
 

 


 


 
 
 
 
民芸品も多く販売されていました。
 
 
 
 
 
 
そして慈善団体のブースも。身体に障害のある人たちに乗馬を楽しんでもらうチャリティ団体のブースです。
 
 
 


Riding For The Disabled Association
 






動物のチャリティ団体のブースです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
クラシックカーやヴィンテージカーのディスプレイもあって数え切れないほどの車が並んでしました。ご自慢の車を遠くから運んできた人も。会場でお茶を楽しむ2人のクラシックカーマニア。
 
 
 
 
 
 
 
 
 



 
 
 
 
 
 
 
 
子供たちの乗馬コンテストです。
 
 

 
 
 
 
 
小さな子供と小さなポニー。
 
 
 
 
でも上手に審査員の前で乗っていましたよ。
 
 
 

 
 
最後に犬のコンテスト!せっかくだからルビーとジャスパーも出場。 賞はもらえませんでしたが、楽しい一日でした。

8/24/2017

70歳代のイギリス留学から得るもの。

以前、北海道新聞でカルチャー.ツーリズムUKのことが取り上げられたことがきっかけで、札幌在住のKeiko Tさん(70歳代)が当時企画されていたアフタヌーンティー文化ツアーに参加されました。その際に彼女からイギリスに来ることは若い頃からの夢であったことを知らされたのです。ツアーは1週間以内の短い期間でしたが、今度は半年くらいの滞在をしてみたいと相談されました。
そして実現したのが、オックスフォードにある語学学校での留学でした。

カルチャー.ツーリズムUKでは、ホームステイをアレンジする非営利組織とタイアップして、Tさんに素晴らしい学校で英語を学んでいただきました。学校が終了したのが今月の18日です。その後日本に帰国されるまでの約2週間、Tさんはおひとりで英国の周遊の旅に出られました。カルチャー.ツーリズムUKでは日程作り、列車の切符、ホテル、観光などのアレンジをさせて頂いたのですが、昨日、ヨークのホテルに到着されたTさんからメールをいただきました。

ここにご本人の承諾を得てコピーさせていただきます。

   ‘ 今 お部屋に入ったところです。大聖堂の鐘🔔🔔が鳴り響いています  が思わず 由美子さん
   を始め 夫、家族やら皆さんへの感謝を思い、涙が止まりませーん‼️ これから少し 散歩に行く
   事にします。🙇‍♀️🤗 ありがとうございます〜。’







このメールをいただいて、私もウルウルときてしまいました。「人生の中で、何かすごいこと」に関わらせていただいたことを本当に光栄に思いました。

そして今朝、オックスフォードの学校の校長先生からのメッセージが届きました。「Tさんは学校の皆に素晴らしいインスピレーションを与えてくれました。」と。是非フェイスブックに載ったTさんのビデオをご覧ください。

https://www.facebook.com/regentoxford/

人間、いくつになっても夢を追うことは大切ですね。そしてその夢を実現しようという行動力を持つか持たないかで、人生そのものが変わってくるということを私もTさんを通して学ばせていただきました。Tさんに感謝です。




8/23/2017

こういう種類のアヒル?

ちょっと覗いてみたティーショップの近くの池にアヒルが泳いでいたのですが、その中の一羽が帽子みたいなのを被っていて、まるで貴婦人のように泳いでいました。泳ぎ方もなんとなく高貴。こういう種類のアヒルなのでしょうか?知っている方がいらっしゃったら教えてください。




8/22/2017

皆既日食で思い出すこと。

息子一家の今回のアメリカ行きは皆既日食を見るため。キャンザス.シティに住む両親、ボストンに住む兄一家、コロラドに住む姉一家と全員がコロンビアで落ち合い、一緒に皆既日食を見るというのでだいぶ前から予定していた家族旅行です。

皆既日食は、地球から見える月の直系が太陽より大きく見えるために昼間でも暗くなるのですが、それは地球を横断する細い線上のみで観測が出来るので、お嫁さんの家族はこの線上にあるコロンビアで一緒に見ようということになったのです。何せ、前回アメリカで皆既日食が見られたのは1918年のことだそうですから。






私はちょうど他の用事があって息子たちが出発する前日は彼らの家に泊まっていました。翌朝はフライトに間に合うように5時に家を出なければいけませんでした。


と、ここまでは順調。出発8時間前に「ウェブサイトでチェックインできるかしら?もう遅すぎるかもね。」とパソコンで調べ出したお嫁さんが、あっ!と顔を手で覆ってしまいました。なんと彼女のアメリカのパスポートの期限が切れていたのです! それならイギリスのパスポートを使えばいいと私は簡単に思いましたが、そう単純にはいかず。アメリカ以外の国籍の人はビザが必要です。息子はちゃんと取得していました。その上、1歳半になる孫は今のところアメリカのパスポートしか持っていません。この方は期限は大丈夫でしたが、赤ちゃんもビザが要るのかしら?















 
 
 


2005年のことになります。その数年前、私は両親とカナダに行って、ヴァンクーヴァ―でお財布、クレジットカード、列車の切符、レンタカーの予約確認書、航空券、ホテルのヴァウチャーなど全ての貴重品を盗まれてしまいました。パスポートもです。それで旅行後カナダのエドモントンに飛び、日本領事館でパスポートを発券してもらったのですが、なんとそのパスポートにはバーコードがついていませんでした。

その後、イギリスから日本に行く場合はパスポートにバーコードは必要なく難なく行っていましたが、カナダのお隣のアメリカには行けないことが、2005年の息子の結婚式の際に空港のチェックインカウンターで初めて知ったのです。正式なパスポートを持たない乗客を乗せると航空会社は数千万円の罰金を課せられるとかで、カウンターの係員は断固譲ろうとしません。

仕方なく、私はあきらめてロンドンの日本領事館に直行し、新しいパスポートを発券してもらったのです。さあ、それからの数日間は生きた心地もせず、どうやって時間を過ごしたのかも覚えていません。結婚式に間に合わなかったら....と、披露宴で空になっている母親の席を想したりして。結局はやっと間に合って無事結婚式に出れましたが、今回のお嫁さんのパスポートも皆既日食に間に合わない可能性があるのです。

結果は、大丈夫でした。ちゃんと飛行機に乗って家族3人で無事アメリカに到着。両親、兄姉、甥や姪との楽しいビデオが毎日送られてきます。でも一体どうやって飛行機に乗れたの?と本
 
当に不思議です。帰ってきたら聞いてみますが、期限切れのパスポートで、どうして入国できたのか.....

私のカナダのことも、そして今回の経験も一体何をおしえてくれたかというと....人生、どうにもならないことはないということ。この経験から、私がいつもお客様にお話しすることは「お金を盗まれても、パスポートをなくしても、結局最後にはちゃんと日本に帰れますからご心配なく。」ということ。

日本でのトークで、今までに何回か、カナダ、アメリカの経験をお話ししましたが、実は息子の結婚式に日本の家族が10名出席することなっていたのですが、彼らもまた大変な経験をしていました。ちょうどハリケーンが来てアメリカの空港は閉鎖され.....妹、弟が機転を利かせて結局は色々経由して結婚式には間には間に合いました。彼らもまた人生最大の危機のひとつに直面していたのです。結婚式では新郎側の親族の席がほとんど空席になっていた可能性もあったわけです。

こういう経験をすればするほど、どんなことが起こっても、「最後には何とかなる」という信念が強くなるものです。どうにもならないことってそう多くはないですものね。どうにもならない場合は、だまって自然に任せるのが一番ということも経験を重ねれば心が自然に納得するようになります。

息子一家も今回の件がこれからの長い人生の中で何か有意義なことを教えてくれたと思います。





8/13/2017

高血圧だったのが.....

ドライバーガイドのライセンスを保持するために頻繁に色々なチェックがあるのですが、そのひとつが身体検査です。お医者さんのところに行って、血圧の他、手足がちゃんと機能しているか、心臓はちゃんと動いているかがチェックされます。いつも至って健康という結果です。高血圧を除いては。私は昔から血圧は高い方で、チェックの度に「薬を飲む必要は全くありませんが、少なくとも
将来も薬なしで生活できるよう注意しましょう。」と言われてきました。

ところが先日、このチェックに行ったら血圧が下がっていて、「普通ですよ。」と言われました。 えっ?普通?どういうこと?と 思わず聞いてみました。「さあ、どうしてでしょうね?」というのがお医者さんの答え。ウィンズロウに越してきてからGP(日本ではホームドクターと訳されている)に登録して、初めてのチェックです。せっかく普通に戻ったのだから、これからもこの状態を続けようと、毎日散歩することにしました。

ウィンズロウの町はおもしろいことに、住宅地の中に地図には載っていない細い小道がいっぱいあります。まるでその家の裏口に続くような細い道ですが、そんな道を行けば、どこかの大通りにつながっています。「ああ、ここにつながっていたの~」と。





 
もちろんパブリック.フットパスも沢山あります。
 
 
 
 
赤い箱は犬の糞のための箱です。ウィンズロウほど犬が多い町も珍しいと思います。ちょっと大げさですが、「人間だけでは住んじゃいけないの?」と思うくらい沢山います。
 
 
 
 
引越してからロンドンの仕事が少なくなりました。ロンドンが恋しくないと言えばウソになります。特に以前は5分歩けば地下鉄の駅があり、そこから数分に一本来る列車に乗り40分ほどでピカデリーサーカスに着きました。美術館、博物館、イベント、劇場.....何でも、どこでも簡単に行けました。ところが今はロンドンまで列車が出ている大きな駅に行くのに車で30分かかります。
 
「やっぱりロンドンは便利だったなー」とロンドンを懐かしく思い始めていたところ.....
 
先日大きな町ミルトン.キーンズでミュージカルのマチネを見てきました。驚いたことに立派な劇場があって切符もロンドンよりずっと安いっ!周りには美味しそうな中華レストランも。超有名な俳優はめったに来ないかもしれません。でも、十分楽しんできましたよ。しかもほとんどの席が満席でした。
 
 
劇場のフォイエーではピアノの生演奏。
 
 

 










最近のブログはガイドとしての情報が少なくてすみません。仕事の量が減ったこともありますが、ウィンズロウでは私にとっては毎日発見の日が続いているからです。こんなに新しい発見があることは全く期待していなくて、引っ越す前の、「退屈になったらどうしよう!」という心の片隅にあった心配はとっくにどこかに消えてしまいました。毎日することが沢山あります。そして毎日の散歩では新しい道、森林、公園、また出来事を見つけています。

名所訪問とは別の意味で日本の方々に十分楽しんでいただけると思います。近くにナショナルトラスのの庭園や館もあります。すでに10月にイギリスにいらっしゃるお客様からウィンズロウの観光も含めてのご案内のご依頼を受けています。ガイドブックにウィンズロウが載ることはまずないと思いますが、ウィンズロウ訪問に興味のある方は大歓迎です。