6/09/2018

ポピーの鮮やかな色

最近、夏らしい暑い日が続いています。でも急に気温が下がることがあり、天気予報と相談しながらその日の服装を考えるという毎日です。

一日の最高気温と最低気温が10度も違うなんて日本では考えられないでしょうけど、この国ではごく普通のこと。一日のうちに夏服と冬服の両方を着ることも常です。

日本から出発される方からのご質問で一番多いのは「どんな服装をしていったらいいでしょう?」ということ。私の答えはいつも決まって「重ね着ができるように。」です。

明日から仕事で家を空けます。急に忙しくなってきました。金曜からはスコットランドツアーです。スコットランドはイングランドよりもっと気温の変化が激しく、夏でも冬みたいに(特に夜)寒くなることもありますので、キルティングのジャケットも持って行くつもりです。

というわけで、来月初めまでしばらくブログもお休みです。でも帰ったら、沢山お土産話ができるよう、写真もたくさん撮ってきますので楽しみにしていてください。

ここ数日、仕事、プライベートと両方の用事で車であちこち 行っています。ウィンズロウからのドライブは本当に楽しく、知らなかった小さな村をいくつも通り抜けました。そして今、とってもきれいなのがポピーフィールドです。









国際マーマレードアワードの会場となるカンブリア地方のダルメインに今月末、お客様と一緒に行ってきます。昨日電話したところ、今「ブルーポピー」が満開とのこと。今月末には終わってしまっているかなー?と残念です。でもダルメインの庭は他にも見どころが沢山あるので、楽しみです。

では行ってきます。

6/03/2018

セント・ジェイムズ公園が。

ウィンズロウに越してからますますロンドンでの仕事が少なくなりました。ところがここ一週間に2度もロンドン半日観光のお仕事をいただきました。

ロンドンはやっぱりいいなーという気持ちと、その反面あまりにも人が多くてガイド自身がはぐれそう!大きなグループのロンドン観光は何年ぶりでしょう!新鮮な気持ちで大英博物館を気持ちよくご案内しているうちに、添乗員さんから「そろそろ次の場所へ」と言われてしまいました! 私は時計もしていない珍しくそして変わったガイドで、時間を気にしながらガイドするのが苦手です。でもグループの場合は、そうしなくてはいけないこと、忘れていました。日程に書かれたことを全て均等な時間でこなさなければならないことを・・・・・特に交通様態を考えなければいけないロンドンでは。

数日前はお二人のご案内です。日程表はなく、お客様のお好みの場所をご案内し、時間的なことは全てまかせていただいたのでお客様のペースで周れました。

バッキンガム宮殿からウェストミンスター寺院まではセント・ジェームズ公園を散歩しながら移動しました 。で、驚いたことにしばらく来ていないうちに公園が変わっていました。と言っても植えられている花が全く違うということです。以前は色とりどりの花がびっしり植えられて眩しいくらい華やかで・・・

ところが今回は、なんと野生化していました。メドウガーデンのことは先月のブログに書きましたが、それがセント・ジェームス公園にも。以前のようなヴィクトリア時代のスタイルで色とりどりの花たちが列を乱さないようにきちっと並んでいるのではなく、優しい色の花が勝手に好きなように群がっています。それは正に癒しの場所にぴったりのガーデンです。
 










おいしそうな野菜たち。 








ガーデンは癒しの場所。はっとするような派手なガーデンより、私はやっぱり優しい気持ちにさせてくれるガーデンが好きです。


5/28/2018

アンティーク家具の修理を自分でするクラス。

2015年に立ち上げたカルチャーツーリズムUKは、イギリス内で観光のみならずカルチャーを学び、体験していただきたいという私の長年の願いのもとに始まりました。代表は一応私にはなっていますが、多くのその道専門の方々をアドバイザーに一つの組織として運営されています。

先日は、カルチャーツーリズムUKでも初めてのクラスであるアップホルスタリーのクラスをアレンジさせていただきました。このクラスは実はお客様から依頼をいただいて実現したものです。

丁度アンティークショッピングでイギリスを訪れていたご夫婦が、アンティークフェアーで買った家具の修理をしたいというご希望で、彼らが滞在されていたダービシャーの田舎の素敵なコテージで一日レッスンを受けられました。




ヴィクトリアンの木彫りの素晴らしい椅子は、修理が必要なだけあってお値段も驚くほど安かったようです。さあ、布の部分を張り替える準備にかかります。




ご夫婦で仕上げるアンティークの椅子は、みるみる間に姿を変えていきます。




大学でインテリアも教えている先生はヴェジタリアン。ランチもヴェジタリアン料理を用意してくださいました。庭で採れたレタスの新鮮だったこと!



一日コースで習ったのは、椅子、フットスツール、ランプシェードでした。ボロボロの古い家を直して保存していくのは得意のイギリス人ですが、家具を初めアンティークも修理に修理を重ね、保存していくことに情熱を燃やす人が多いのです。

今回、アップホルスタリーのレッスンを受けられたご夫婦は、すっかりその魅力のとりこになってしまわれたご様子。自分たちの手で蘇ったアンティークは、愛着も10倍です。この椅子が日本の彼らたちのお部屋におさまって、あと何十年、いいえ百年以上も人々を楽しませてくれると思うと感慨無量です。

このレッスンについてのより詳し報告はカルチャーツーリズムUKのサイトの「フォトギャラリー」をご覧ください。
www.culturetourismuk.com

 

5/26/2018

ウィンポール・ホール

ケンブリッジから南西に14キロほど行ったところにウィンポール・ホール(Wimpole Hall)があります。ホールという言葉にはさまざまな使い方がありますが、この場合は地主の広い敷地内にある邸宅を表します。




邸宅は昔から現在まで同じ家族が所有している場合もありますが、そういう場合はほとんど貴族邸宅で(モールバラー公爵のブレナム宮殿、デヴォンシャー公爵のチャッツワース・ハウス、ベッドフォード公爵のウォーバン・アビーなどは有名)現在一般公開されているものが多いのですが、ウィンポール・ホールを含む多くのナショナル・トラスト所有の大邸宅はその長い歴史の中で何回かオーナーが変わっている場合が多いのです。貴族と言っても全てがお金があるとは限りません。長い歴史の中では破産して館を手放さなければならなかった貴族や、後継ぎがいないという理由でナショナルトラストなどの保存財団の手に渡った物件もあったようです。また相続税がとてつもなく高いために相続した人が手放す場合もあります。








ウィンポール・ホールのある土地は12世紀からの記録がありますが、現在の建物の基礎を築いたのはチチェリー家で1640年のことです。結婚によって更に不動産を広げたチチェリー家ですが、45年後には財産がなくなって邸宅を手放し、その後は公爵、伯爵を含む貴族の手に渡りましたが歴史的建物はもちろん ですが、私にとってはそこに住んだ人たちも同じくらい興味深く、ウィンポール・ホールに関しても例外ではありません。

ハウスガイドの説明や、本に書かれていることを読めばおもしろい、おもしろい。こんなにとてつもなく大きな邸宅に住んで贅沢していてもやはり人は人。幸せな人生はお金では買えません。お金はやっぱりいつかは消えていくものです。

厩だった建物。今ではショップやレストランになっています。



ここに住んだ人も色々な人がいました。

市民革命の際に敵に囲まれたにもかかわらず降伏することを拒んだ王党派支持の身重のレディ・サヴィルは、出産間際に召使に説得されて敵の前に現れたそうですが、敵はすっかり感心してすぐに自由の身にすることを約束します。自由になったレディ・サヴィルは、それでも王党を支持し、スパイとして活躍します。あっぱれです。

結婚によってウィンポール・ホールを手に入れた オックスフォード伯爵は即、ウィンポール・ホールの改築にあたります。(ロンドンのオックスフォード・ストリートはこの一族が持っていた土地)本の収集に取りつかれた伯爵ですが、晩年に所有していたのは5万冊の本、4万冊以上のプリント、そして35万以上の小冊子、そして膨大な借金でした。彼のコレクションは1753年に国家に売却され、これが大英図書館の基礎となりました。

 次の所有者となったのはハードウィック伯爵一族です。買ったのは大蔵大臣をしていた初代伯爵です。更にウィンポール・ホールの改築を行いました。3代目伯爵はイングランド銀行の建物をデザインしたジョン・ソーンと(ロンドンのジョン・ソーン博物館を創設)気が合い、館の内部を大胆に変えていきます。4代目伯爵も同じようにウィンポール・ホールを更に豪華にしていきます。ヴィクトリア女王が遊びにきたのもこの時代です。

ところが、5代目になってハードウィック伯爵家はつまずいてしまいます。ヴィクトリア女王の長男(後のエドワード7世)と親しくしていて贅沢三昧の暮らしをしていました。ニックネームは「シャンぺーン・チャーリー」。きっと小さい時からお金は空気みたいなもので、使っても減るものではないと教えられていたのでしょうね。先代の残した財産を相続後わずか15年ですっかりギャンブルで使い果たし、借金は30万ポンド(今のお金にしたらどのくらい?)。ウィンポール・ホールはまたしても売却されることに。因みに5代目伯爵が破産した途端に皇太子を初め、一緒に遊びこけていた上流階級の人たちはきっぱり5代目伯爵を捨て(そう、捨てたという言葉がぴったりです。)、ウィンポール・ホールを去って5年後に5代目ハードウィック伯爵はこの世を去ります。

最後の所有者はイギリスの作家ルドヤード・キップリンの(ノーベル文学賞受賞者。「ジャングル・ブック」などの作品を残す)娘エルスィー・バンブリッジとその夫です。彼女はキップリンのただ一人の生き残った子供でしたから、キップリンの多額の遺産や本からのロイヤリティをウィンポール・ホールの修理改善に使いました。そしてウィンポール・ホールは1976年にエルスィによってナショナル・トラストに委ねられました。

館内を見学すれば、「おや?」と思うかもしれません。家具の年代がどうも合わないのです。これは最後の住人であったエルスィーが使っていた家具をそのまま残しているからで、それは1920~1970のものです。















最後の住人であったエルスィー・バンブリッジ夫人は早くに夫を亡くし、この広い館で何人かのスタッフと暮らしていたそうです。この部屋はモーニング・ルームと呼ばれる部屋で通常は朝食を食べる部屋ですが、エルスィーはほとんどの食事をこの部屋でひとりでとっていたそうです。なんだか淋しいですね。




肖像画があるおかげで、昔の住人のことがもっと身近に感じられます。その人たちが残した足跡がひとつひとつウィンポール・ホールを形成していったことが深く感じられました。

* 前回のブログでお知らせした「初秋のイングリッシュ・ガーデンとイングリッシュ・ローズの旅」のサイトを(culturetourismuk.com)RSVP社の新宅氏が修正してくださいました! ありがとうございました。

5/23/2018

「初秋のイングリッシュ・ガーデンとイングリッシュ・ローズの旅」

やっと9月のガーデンツアーの内容がまとまりました!題して「初秋のイングリッシュ・ガーデンとイングリッシュ・ローズの旅」です。現地発着で9月11日~14日までのツアーです。内容が出来上がるまで協力してくださった方々のおかげで、小グループでしか経験できない素晴らしい日程ができました。詳しくは是非カルチャー・ツーリズムUKのウェブサイトをご覧ください。

www.culturetourismuk.com    「ツアー情報」をクリックしてください。

日本語でのサイトのページを作ることができるのは私だけなので、ウェブサイトに関しては???かもしれません。コンピューターアレルギーの私が、頭をひねりながら(時には頭がおかしくなりそうになりながら)、今できあがったばかりのホヤホヤのページです。皆さんと一緒に、久々のガーデンツアー、私もすっかり楽しませていただこうと思います。(一応私はこのツアーの同行ガイドなのですが。)3名から催行します。





5/20/2018

2018年のガーデンツアー

9月のガーデンツアーの内容がほぼ決定しました。詳細は来週中にはカルチャーツーリズムUKのサイトに載りますが、今日は日程とツアーに関するインフォメーションをお知らせします。 (写真はイメージ写真です)





























少人数のツアーですので個人のオーダーメイドの内容を参考に作りましたので通常のツアーでは難しい訪問個所の訪問も予定しています。毎日専用車を」使いますが、ご案内役は英国政府公認ガイドのブルーバッジガイドです。今のところ私がご案内させていただく予定です。現地発着のツアーですので、ツアー前後の英国ご滞在に関してはご自由に計画していただけます。

内容は、個人のガーデンの見学、コッツウォルズの美しい村の訪問、お天気によってはパブリック・フットパスを使っての簡単なウォーキング、ガストロパブでのランチ、ウィティックマナーハウス、ガーデンの見学、ヒドコートマナーやキフツゲイトコートのガーデンなどをご案内しますが、ハイライトはウィリアム・モリスの住んだケルムスコットマナーとそのガーデン、そしてイングリッシュローズで有名なデイヴィッド・オースティンのガーデンです。後者では一般公開されていない栽培、実験場の見学を特別アレンジいたしました。また見学後はアフタヌーンティを経験していただきます。

デイヴィッド・オースティンのガーデン、ケルムスコットマナーは特に個人では行きにくい場所ですので、この機会に是非ご参加ください。イギリスのバラは6月が有名ですが、9月のイングリッシュローズはまた格別です。訪問客もこの時期は少なく、ゆっくり楽しんでいただけます。その他古い家の壁や塀をつたうヴァージニア.クリープの葉は毎年真っ先に秋の到来を告げてくれますが、このツアーの時期はそろそろ蔦が色づくころです。

日にち: 2018年9月11~14日
集合解散: ロンドンパディントン駅付近(ロンドン発着)



今週中にはカルチャーツーリズムUKのサイトで詳しくお知らせいたします。
culturetourismuk.com
お問い合わせは下記に日本語、または英語にてご連絡ください。
info@culturetourismuk.com またはKijimaTivers@aol.com

ハリーとメガンの結婚式から一日経って。

昨日のハリーとメガンの結婚式は日本でも生中継があったそうですね。皇太子の結婚式でもないのに生中継? でも新しい王室の第一歩としてこの結婚式をテレビで日本の皆さんと共有できたことは私にとってもうれしいことでした。

私もこの歴史に残るような素晴らしい結婚式の一瞬たりとも見逃さないようにテレビの画面に集中していました。




それにしてもアメリカの司教さんは面白かったですね。正にアメリカ的です。分刻みでスケジュールを作った人たちにとってはハラハラものだったかもしれませんが、皆さんそれが返っておもしろそう? 司教さんのジェスチャーも面白かったのですが、チャペルに座っていた人の顔がまたおもしろく、こちらまで吹き出してしまいました。だから司教さんのスピーチに文句を言うひとはいません。それに「愛がすべてであること」をハリーとメガンを通して私たちにも改めてはっきりと教えてくださいました。ゴスペルの歌も素晴らしかったですね。Stand By Meは正に最高の選曲でした。指揮をした女性はたしか、コワイアー(教会音楽合唱)コンテストのジャッジをしていた女性だったと思います。本当に素敵でした。





メガンのお母さんが映し出されるたびにジーンときました。ただただ娘の幸せを願う表情が伝わってきます。数日前にあったばかりのチャールズ皇太子とは気が合ったことが彼らの動作から読み取れました。


















結婚式が終わってから、町に出ました。ユニオンジャックがあちこちに飾られていました。主人が毎日行くカフェ、仮想パーティの貸し衣装屋さん、デリカテッセン、住宅街・・・・

残念ながら、ストリートパーティはありませんでしたが、それぞれの方法でハリーとメガンの結婚式を祝ってました。お幸せに!

* ガーデンツアーのお問い合わせをいただいた方々、ありがとうございました。詳細は、早くて明日、遅くても数日以内にお知らせできると思います。 自分で言うのもなんですが、素敵なツアーになりそうです。乞うご期待!