7/13/2014

ハンプトンコート宮殿のフラワーショー

湖水地方のガーデンツアーが終わり一昨日はオプショナルツアーでハンプトンコート宮殿のフラワーショーにお客様をご案内してきました。王立園芸協会主催のフラワーショーでは何と言ってもチェルシーのフラワーショーが有名ですが、大きさから言うとハンプトンコート宮殿のショーの方が大きく(ショーグラウンドは55エーカー)、確か世界一の規模だったと思います。内容も少し違い、こちらは環境に重点を置いたもの、また一般の人対象のショーガーデンも多く、プロが競い合う大規模のショーガーデンの多いチェルシーよりは身近に感じます。


マーキーの中には蘭、ユリ、バラなど見事なディスプレイが並びます。でもバラは時期的なこともあり、あまり元気がありませんでした。

 
 

 
チェルシーにも出展しているスーパーマーケットのウェイトローズがスポンサーになっているディスプレイは、私が毎年一番楽しみにしているもののひとつです。全て英国の栽培者によって育てられた野菜や果物が、花のディスプレイの中にちゃんと納まっています。花だけが美しく、観賞用に適しているとは限りませんよね。こうやって一緒に飾られると花に負けないくらい綺麗です。






 
広大な敷地で行われるこのフラワーショーですので、チェルシーのフラワーショーよりは混雑がないと思いきや! 場所によってはこの通り。

 


 

ここには予算が決っている人のための小さ目のガーデン(ほとんどの人用です)など一般の人には参考になるものが多かったようです。

 ‘忘れられたフォリー’と名付けられたこの庭はとっても素敵でした。フォリーとは18世紀の風景ガーデンに建てられた古代の廃墟など、実際に役目をはたしていない、つまり遠くから眺めるために観賞用として造られた建物のことです。石のアーチに赤いバラが絡まって、とても素敵でした。

 


 

また錆びついて半分開きかけたゲート、その中にある100%自然と時間のみが造ったと勘違いするような庭。いいですねー~~~~。つい中に入ってみたくなります。
 
 

 
この庭は題して‘ヘッジホッグ通り’。昔はどこの庭にも出没していたハリネズミが最近見かけられなくなりました。絶滅の危機にさらされた動植物を保護するチャリティ団体がスポンサーになった造られた庭です。

 




 

今回の湖水地方のガーデンツアーでも写真を沢山写してきました。近いうちにご紹介します。ラッキーなことに、ほんの少し雨に当たった以外は晴天続き。特に湖水地方では珍しいことです。来週から再度湖水地方です。今度は私の車でのご案内で木曜から始まりますが、せっかくですから途中の場所もリサーチして来ようと思い、明日、月曜に出発します。