1/18/2015

フォイルズ.ウォー

今日は私にとってちょっと悲しい日です。15年も続いていたテレビドラマ「フォイルズ.ウォー」が最終回を迎えるからです。

日本でも人気のあった「インスペクター.モース(オックスフォード近辺で起こる殺人事件をモース刑事が解いていくドラマ)」が終わり、これに変わるドラマとして2002年に登場したのが「フォイルズ.ウォーFoyle's War」です。第二次世界大戦の最中、その直後の時代設定で、MI5で働くフォイルが(最初のころは刑事ですが、リタイヤーしてからMI5に再就職))、時には犯罪に関わる高等官僚などとぶつかり合いながら殺人事件を解いていくといった内容です。法の下で働く立場でありながら、「人としての掟」の方を選択するところが人間的で好きです。

もうひとつのドラマの特徴はフォイル刑事が全てを解決するのではなく、彼の下で働く部下たちの(特に秘書兼運転手の女性)活躍が多いこと。それでもフォイルの影が薄くならないのは、素晴らしい脚本、そして名優マイケル.キッチンの演技によるものでしょう。ある映画評論家は「最も演技の少ない俳優としてアカデミー賞を贈りたいくらいだ」と言っています。

興味のある方は公式サイトをご覧ください。
http://www.foyleswar.com/

2007年に一旦この‘フォイルズ.ウォー’は終わったのですが、視聴者からの希望が多く再度始まりました。今でも大人気です。それなのに何故最終回を迎えなければいけないのか?製作費があまりに高すぎるからとも言われています。イギリスのテレビドラマは、かなりお金がかかったものが多いのです。

お金を沢山かけても、たいしたことのないドラマもあります。でも、かけなければいけないところには、ちゃんとかけてほしいものです。



 
 
「お金をかける必要があるものにはかける。そうでなければ制作を止める」

どっちが良いか。やっぱり良い作品ができないのでは作らない方がいいと思います。

今日はちょっと悲しい日ですが、大好きなドラマの質が落ちるのは耐えられませんからじっと耐えることにします。