11/18/2017

チルドレン・イン・ニード

昨日は毎年恒例の ‘チルドレン・イン・ニード’というテレビのチャリティ番組の日でした。これはイギリス国内の身体や精神障害、環境の影響、貧困など何かの理由で困っている子供たち、若者を助けようという番組です。昨年は490,000人の人のために寄付金が使われました。寄付金はテレビで放映されている間も電話やテキストで集まりますし、その他にも全国的に行われる街頭募金やチャリティ活動があります。今では頭に包帯を巻いた黄色のぬいぐるみのパッズィーはこの時期になるとクリスマスのツリーのようにスーパーなどどこにでも見かけるものとなりました。

‘チルドレン・イン・ニード’は1927年の始まったチャリティですが、BBCのテレビで現在のようなスタイルで放映されるようになったのは1980年のこと。寄付金はいつも前年の額を上回り、昨夜だけでも5000万ポンド以上(75億円)が寄付されました。







普段はまじめな顔のニュースキャスターがユーモアたっぷりのかくし芸をしたり、セレブがクイズ番組に出たり。出演者はすべて無料奉仕です。関わっているのは有名人だけとは限りませんは。一般の人たちは芸や、スポーツ、チャレンジなどを通して募金活動をします。集まったお金の使い道も実際に苦しい環境の中で生活している子供たちを通して知らせてくれます。それは見る人に深い感動を与えたり、涙を誘ったりしますが、国中が一体となって行うチャリティ活動は単にお金を集めるだけではなく、それ以上に人間が助け合って生きていくことの重要さ、素晴らしさを教えてくれます。






またこのイベントのひとつであるリックショー・チャレンジは身体に障害のある子や兄弟が8日間、一日10時間人力車で走りチャレンジしながら募金を募るもので、番組が放映される日にBBCのビルに到着という設定です。走行距離はなんと720キロ以上です。完走した時はもちろん家族も、そしてテレビを見ている人たちも奇跡を見るような気持ちです。

https://www.youtube.com/watch?v=ZTqo3QiZwAc

「国にまかせておけないこと」ってたくさんありますね。もちろん政治がしっかりしていて福祉が潤滑に行われていることは大切ですが、国にまかせないで自分でできることはするという気持ちも大切だと思います。今日は、これに関連したことを新聞で読みましたので、それも一緒にご紹介したかったのですが、夜も更けました。明日にします。