2/12/2018

ナショナルトラストの建物が閉館のこの時期。

ナショナルトラストが管理する建物のほとんどは冬場は閉館しています。それは、観光客が少なくなるこの時期に掃除、修理、保存対策などをしなければならないからです。ナショナルトラストが存在するの第一の目的は維持、保存ですので冬の間閉館ということもうなづけます。

ところが冬でも楽しめることがあるのです。それはガーデンのみオープンされているところ、そして ‘Behind the Scenes’ と言って閉館の時期の活動(掃除や修理など)を週末など特別な日にのみ一般に公開される時です。

私の家から車で簡単に行けるところにナショナルトラストが管理する物件がいくつかあります。昨日はそのうちの2件、クレイドン・ハウスとストウに行って来ました。ここを選んだ理由はふたつあります。まずクレイドン・ハウスはスノードロップが咲くガーデンのツアーが行われていたこと、そしてBehind the Scenesで保存責任者が案内してくれることです。

ストウのほうは、そのスノードロップに 「ストウドロップ」とニックネームがついているほど知られているからです。そしてこの時期、とてつもなく広い敷地のどこにスノードロップがあるか、ちゃんと地図が用意されています。

まずはクレイドン・ハウスです。ここははクリミア戦争で負傷した兵士の看護や看護婦の養成に貢献したフローレンス・ナイチンゲールの姉が嫁いだ家で、フローレンスも特に晩年はクレイドン・ハウスに頻繁に訪れていたようです。




Behind the Sceneについてはいつかブログに書きたいと思いますが、ブラシを使って5000冊もの本を一冊ずつ丁寧に埃をおとしたり、家具や絵画も目に見えない埃や湿気、虫によるダメージを取り除いたり、それは大変な作業です。表には出ないナショナルトラスト、そしてボランティアのひとたちの活動の大切さをしみじみ感じました。




ここの庭では「沢山」とは言えませんが、ちょうど見ごろのスノードロップがまぶしいくらいに真っ白い花を咲かせていました。









丁度咲き始めたウィンター・アコナイトの黄色もまた鮮やかでした。



ストウは建物は現在は学校になっているので普段でもナショナルトラストとしては公開していませんが、風景庭園で有名な庭は一年中オープンしています。




スノードロップの地図にあるところ全てに行くことは一日なければ無理。しかも入口から一番近い湖に向かっている途中、あられが降ってきました。そして風も・・・・そのあられが顔にあたってとても痛いのです。あられに攻撃されたのは初めて!やっとたどり着いたのですが、「今日はここまで」と、すぐに退散してきました。









一度はやんだあられもその後、もっと沢山振り出しました。「お茶で体を温めてから帰りましょう。」と広いレストランに行ったら長蛇の列。みんな考えることは同じですねー。お茶もあきらめて家路についたのでした。