1/11/2019

女王陛下のお気に入り

映画 The Favourite を見てきました。日本でのタイトルは「女王陛下のお気に入り」で2月15日に封切られるそうです。数々のアワードを獲得し、今年の映画としては最高人気のひとつになること間違いなしの映画です。




18世紀初頭、17回妊娠したにもかかわらず成人に達する前に全てを亡くしたアン女王と深い絆をもつ親友は幼馴染でもあるモルバラ公爵夫人セラ(今では世界遺産になっているブレナム宮殿に住み、ダイアナ元皇太子妃の先祖)。そこに上流階級から没落したセラの従妹アビゲイルが現れてアン女王とセラの間に入り込んで徐々にアン女王の寵愛を勝ち取っていくというもの。







詳しくはサイトをご覧ください。
http://www.foxmovies-jp.com/Joouheika/

この時代のイギリスは、歴史を見ても実にいろいろなことが起こった時です。でもアン女王が映画に取りあげられたという記憶はありません。今までにイギリス君主に関する映画、ドラマは数えきれないくらいありました。リチャード1世、ヘンリー8世、エリザベス1世、ジョージ3世、ジョージ4世、エドワード7世、ジョージ6世.....。スコットランドを入れるともっと多くの王、女王が映画になっています。でもThe Favouriteはそのどれとも違うスタイルです。歴史に焦点を置くより、現在でもあり得る人間関係、心理状態を強調した内容です。音響効果、音楽も独特です。歴史映画として見れば全く合わない音です。でも、そこがこの映画の狙いの一つだと思います。

アン女王役を演じるオリヴィア・コールマンはゴールデン・グローブ賞では女優賞を獲得しました。彼女は今イギリスでは話題の素晴らしい女優です。でも助演女優賞にノミネートされたレイチェル・ワイズ(セラ役)とエマ・ストーン(アビゲイル役)も同じくらい素晴らしい演技を見せてくれました。

車で20分のところに映画館があります。ロンドンの映画館の規模からすると実に小さな映画館ですが、椅子も心地よく、昼間に行けばポツン、ポツンと席が埋まっている程度でゆっくりできます。次は‛メリーポピンズ’を見に行きたいです。