7/01/2019

大英博物館の特別展示。

土曜の気温はロンドンで34度でした。今回はBBCの予想はばっちり当たっていました。

私の住む町はそれよりも低く 、早めに犬の散歩に行きましたがやっぱりルビーもジャスパーも早く家に帰りたい様子。ルビーはそれでなくてもゆっくり寄り道が好きな子なので前に進まないのですが、この日はまるでストライキを起こしているように突っ立ってしまい、30分足らずで家路につきました。

さて、今日は大英博物館の特別展示を2つ見てきました。


 

 ひとつはノルウェイの画家エドヴァルド・ムンクの作品を集めたもの。





彼の作品のうちの83点が展示されています。代表作である「叫び」は油彩画やパステル画など5点ありますが、今回はその中のリトグラフによる「叫び」が来ていました。




5歳の時に母を亡くし、13歳の時に最愛の姉を亡くしました。それがムンクン作品に大きな影響を与えています。「病める子」は、発表された当時はその粗い筆遣いに不評だったようですが、題材が注目を引いたことには違いありません。彼は「私のように絵の中の人物に対して深い悲しみを感じた画家は少ない。」と言っています。

この絵は、姉の死の直前を描き、横で悲嘆にくれている女性は母亡き後ムンク兄弟姉妹の世話をしてきた叔母です。



2番目の特別展示は「漫画」です。日本に始まった漫画は今や日本の文化だけではなく多くの国の文化に入り込みました。その始まりが19世紀の日本にあったとは驚きでした。








手塚治さんのビデオも。 




漫画を読むコーナーも設置されていました。




このような特別展示は、事前予約をお勧めします。何故なら、切符を持っている場合は一般のセキュリティチェックの長蛇の列とは別のチェックの場所に行きます。こちらはほとんど並んでいません。

大英博物館はロンドンでの観光名所のトップ人気のひとつ。夏場はかなり混みあいますが、ミイラの展示場所などの混雑に疲れたら、少し離れて他の展示物をゆっくり見るのもいいものです。思いがけない発見があるかも。