3/01/2014

やっと冬眠から覚めて。

昨日まで空港視察の仕事をしていました。マンチェスター空港に始まり、リヴァプール空港、ルートン空港、ファーンボロー空港、ギャトウィック空 港.....それぞれの違いがあって、「空港はどこも一緒」なんて口が裂けても言えなくなりました。空港もパーソナリティを備えたものがいいですね。こう いう視察の仕事をすれば次回そこを訪れる際に見方が変わります。空港の場合は、ショップにしてもただ歩くのではなく、なぜここにこういうお店があるかなど を探っていくと意外におもしろいことに気づくものです。カップルの場合はチェックインも終わってほっとしたところで、女性はネイルショップで爪のお手入 れ、男性はバーで機内に乗り込む前にバーでキューッとおいしいビールを一杯とか。

旅は目的地に着いてから始まるのではなく、空港に到着した時点から始まるのです。空港側もどうしたらお客様に楽しくお金を使ってもらうかを良く考えていま す。ロー.コスト.キャリア(イージージェットやライアン.エアーなど低料金の航空会社のことで英国が発祥?)のお客様であっても「価値あるものにはお金 を使う」のでそこに目をつけてお店の配置を考えるのだそうです。

この写真はリヴァプールのジョンレノン空港です。以前は単に‘リヴァプール空港’だったのですが、空港を所有しているグループ会社の持ち主がアメリカには ジョン.ウェイン空港やジョン.F.ケネディ空港などがあるので、リヴァプールにも人の名前をつけようと考えたそうで選ばれたのがジョン.レノンだったそ うです。何故ジョンかって?それはリヴァプールといえばビートルズで、当時すでに亡くなっていたジョンを記念したかったからとか。もちろんヨーコ.オノさ んの許可を得なければ名前を使うことはできなかったそうですが、彼女は今でもリヴァプールの町に多く貢献しているそうで、コンサートも時々行なっているよ うです。空港を案内してくれた人は「リヴァプールではこんなに小さい子供まで(と、手を床上1メートルのところにかざしながら)、彼女の名前と顔は知って いるよ。」と言っていました。私が「あのー、ヨーコ.オノさんは日本人なのですよ。」っと誇らしげに言うと、「もちろん、そんなこと知っているよ。」とい う当ったり前の答え。

空港の会議室にはジョン.レノンのサイン入り肖像画がかかり、周りの壁はビートルズの写真で囲まれています。因みにジョン.レノン空港のロゴはジョンが描 いた自分の顔だそうです。銅像もできていますし(写真)、この空港内、どこに行ってもジョン.レノンの存在が感じられます。

去年の11月末の仕事を最後に、今回の空港視察が初めてのガイド業でした。ガイドは季節労働とはいえ、特に専属のように頻繁にお仕事をいただく旅行社もな い私などは冬眠の時期が長く、目を覚ましても体が固まってしまっています。ですからこれからのシーズンに向けて現在、ラジオ体操を頻繁に行って体力作りに 励んでいます。