12/29/2018

ヴィーガンのクリスマスディナーとお節料理

イギリスの伝統的なクリスマスディナーと言えばメインは七面鳥やアヒル、鴨のローストでしょう。我が家の伝統はお肉を使わないミートローフやウェリントンです。ヴィーガン食にあまり馴染みのない人は「どうやって?」と思うでしょう。

お肉の代わりにナッツや種、そしてふんだんに野菜を使います。お肉好きの人を食事に招待するときは、大豆で造られた「お肉もどき」や市販のヴィーガンミートを工夫して使います。乾燥したものよりは冷凍のものが美味しく感じられます。特にラザニアなどソースを沢山使う場合は味、食感もほとんどお肉のラザニアと変わりません。実際、「お肉ではない。」と言っても信じない友人がいました。

とろけるチーズは、コレステロールが気になる友人たちに作り方を教えてあげました。体に良いイーストを加えることによってチーズっぽい味になりますし、物理を利用してじゃがいもと人参の茹で上がりをミキサーにかければ溶けたチーズのようにとろみが出ます。冷めても温めるとまたとろけますし、冷凍もできますので非常に便利です。

今年はクリスマスの直前にメレンゲを焼きました。もちろん卵白は使わずに。







チョコレートクリーム、ピーナッツバタークリームをはさんで。




最初にこのレシピ―を発見した人はすごいと思います。卵白の代わりにひよこ豆の煮汁(アクアファヴァ)を使うのですから。

イギリスではヴィーガン人口は増える一方。2016年には54万人だったのが2018年には350万人になったことがインディペンダント紙で報告されています。ヴィーガン人口が増えれば増えるほどスーパーや食料品店に並ぶヴィーガン食も多くなり10年前の苦労もどこへやら?といった感じで私としてはとてもうれしいことです。最近はアイスクリームやハチミツさえヴィーガン商品が出てきました。

ヴィーガンになる大きな理由は地球環境、動物愛護、健康の3つがありますが、特に若い人たちのヴィーガン人口が急激に増えている理由は地球環境と動物愛護。私がヴィーガンになった理由もそうなのですが、結果的に健康につながるようなのでハッピーです。

さあ、そろそろおせち料理の支度をする時期です。いつも私としてはクリスマスよりも頭を使います。何故ならおせち料理の材料はけっこう日本独特のものが多く、私の住む町や周辺では手に入れるのが難しいから。やっぱりロンドンの日本食品店に行こうかなー?