1/11/2018

産経新聞にヴィーガン事情を寄稿してから。

昨年暮れの産経新聞にヴィーガンについての記事を書きました。うっかりしていてブログでお知らせすることができませんでしたが、関西に住むお客様が記事を切り抜いて送ってくださいました。





この記事がもとで産経新聞がヴィーガンについて興味を持ってくださって、10月に日本に行った際に電話でのインタビューを受け、その時の記事が数日前に掲載されました。この記事は、主に大阪でヴィーガンレストランを営む方と栄養士の意見が出ていました。

先日までイギリスに来ていた私の妹と姪が1週間くらいのイギリス生活で完ぺきヴィーガン食生活を送りましたが「なんだか体調がいいみたい。」と言って帰りました。でも日本ではまだ肉、魚、乳製品、卵を取らない食生活に疑問を持つ人が多く(産経新聞の記事の中での栄養士も「健康状態に問題がある人や成長段階にある子供にはヴィーガン食生活は勧めない」と言っています。)、西洋で研究、調査され発表されていることがまだまだ日本に浸透していないのが残念です。

確かにヴィーガン食生活に切り替えることはただ単に動物性のものをやめて野菜、果物を食べればよいのではなく、栄養面のことをよく調べる必要があります。またそれぞれの野菜、果物に含まれる 栄養は限られているので種類をたくさん食べる必要があります。肉や魚には多くの栄養が含まれています。「肉を食べれば元気になる。」というのはそのためかもしれません。でも成人病などに通じる悪いものも動物性食品に多く含まれているのもたしか。またヴィーガン食で不足しがちなビタミンB12(肉などに多く含まれますが、野菜から取るのが難しいのです)はサプリメントをのむか、常に気を付けてマッシュルーム(イギリスではボタンマッシュルームと呼ばれる白いマッシュルームや海苔など)などビタミンB12を含む食料を食べる必要があります。

「健康状態に問題がある人や子供にはヴィーガン食生活は良くない」のではなく、ヴィーガン食に切り替える前に学ばなければいけないことが多いというほうが正解でしょう。健康状態が良くないからヴィーガンに切り替えた人も多いですし(  元アメリカ大統領ビル.クリントンなど。https://www.aarp.org/health/healthy-living/info-08-2013/bill-clinton-vegan.html)、子供、お年寄りを含めて一家そろってヴィーガン食生活をしている人もいます。

環境汚染に関しても、人間が食べる肉に関して言えば動物農業 が環境に恐ろしく大きな被害を与えていることがわかります。下記はそのほんの一例です。

動物農業は世界の人口の約130倍の排せつ物を出し、他の全ての産業資源より水路を汚染しています。
― 米国観光保護局 
動物農業は すべての温室効果ガス排出量の18%を占めるのに対し(車、電車、飛行機、船などの)輸送排出量の割合は13%です。
ー 国連食糧農業機関
1カロリーの 植物性たんぱく質を生産するのに比べ、1カロリーの動物性たんぱく質を生産するには10倍の化石燃料が必要です。
ー アメリカ臨床栄養学会 
研究の結果、現在家畜に食べさせている食料は人間35億人分の食料に値することがわかっています。
ー国際連合

私は仕事でどうしてもヴィーガン料理を食べられない場合は、ヴェジタリアンのものを食べますので完ぺきヴィーガンとは言えませんが、娘たちは100%ヴィーガンです。

食材にも凝っていてなるべくオーガニック食材を使いますので、行けばいつもおいしい食事をご馳走してくれます。
先日、妹、姪と一緒に彼女たちを訪れた時も妹たちが聞いたこともないジャマイカ料理を作ってくれましたし、翌日はガラッと変わってハンバーガーとチップスで正にファーストフードでした。朝食はいつも「これだけで一日の栄養が取れているのでは?」と思うほど豪華なシリアル入りスムージーと決まっています。







先日、「今日は朝食は外で食べましょう。サドブリーにおいしいパン屋さんがあるから。」と連れて行ってくれたのがCradleというパン屋さん。娘たちが我が家に来る際に時々手土産に持ってきてくれるペイストリーはここのものです。




ここのパン、ペイストリーはまずは右にある機械で小麦をひくところから始まります。






ヴィーガンですからバターは使いません。でも出来具合は外がパリッとしていて美味。バター入りのクロワッサンと比べてさっぱりしたところが違うところです。通常クロワッサンを食べるときに指がバターでギドギドになることが良くありますが、それもありません。







ここではパン類しか食べられませんでしたが、ターメリックラテと共に最高に美味しい朝食でした。妹たちも感激していました。
 




以前もお話ししましたが、イギリスでは日増しにヴィーガン食が浸透していて私がヴィーガンになったときは外食や食物の買い出しで苦労したこともありましたが、最近はスーパーでも全く問題なく(ただし、私の住むウィンズロウのスーパーは別!)ヴィーガン食が手に入ります。数日前に大手スーパーのテスコで独自のブランドのヴィーガン新商品18種類が発表されました。ヴィーガン食に強いのはテスコとモリソンです。残念ながら以前は一番利用していたウェイトローズはヴィーガン食に関してはかなり遅れをとって、最近はほしいものが手に入らないのでご無沙汰しています。

アメリカの大手アイスクリームメーカーのBen & Jerryではすで数年前から乳製品を使わないヴィーガンのアイスクリームを販売していて我が家の、冷凍庫には少なくとも1,2種類のアイスクリームが入っています。さっぱりしていてとてもおいしいのです。

昨年12月に企画したヴィーガンツアーは残念ながら最小催行人数に達せず、実現しませんでした。かなり時間とエネルギーを費やして企画したのでとても残念です。食事は朝食からヴィーガン、ホテルもヴィーガンフレンドリーのホテルを選んだのですが、日本に行って、日本人向けにツアーを企画することがまだ早かったことを痛感しました。でも、いつかまた企画したいと思います。動物を苦しめず、環境維持を考えることが健康にもつながること、そしてそれを中心に企画する「思いやりのツアー」を催行することは正に私の夢です。


私は仕事で、どうしてもヴィーガン食が食べられない場合は、ヴェジタリアンを食べますが、 私は仕事で性たんぱく質を生産するのに比べ、1カロリーの動物性たんぱく質を生産するには10倍の化石燃料が必要です。
- アメリカ臨床栄養学会

研究の結果、現在家畜に食べさせてい
動物農業は、全ての温室効果ガス排出量の18%を占めるのに対し、(車、電車、飛行機、船などの)輸送排出量の割合は13%です。
- 国連食糧農業機関
る食料は人間  35億人分の食料に値することがわかっています。
- 国際連合
研究の結果、現在家畜に食べさせている食料は人間  35億人分の食料に値することがわかっています 国際連合100%ヴィーガンではありたちは完ぺきにヴィーガン生活を送っています。食材にも凝っていてなるべくオーガニック食材を使いますので、行けばいつもおいしい食事をご馳走してくれます。